2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍溶解アデノウイルスを用いた悪性中皮腫に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
22590370
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
久保 秀司 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 信行 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 遺伝子治療 / 癌 / ウイルス / 分子イメージング / 自殺遺伝子療法 |
Research Abstract |
本研究では、in vivo 蛍光イメージングによる非侵襲的な診断・治療評価が可能な悪性中皮腫の致死性進行癌モデルマウスを作製し、このモデルを用いて本ウイルスの抗腫瘍効果及び安全性を検討する事によって、次世代に向けた先端治療法としての開発を目指す。 本年度は、悪性中皮腫のin vivo イメージング致死性モデルの作製及びその検証を前年度に引き続き行った。mCherry強陽性ヒト中皮腫細胞を、ヌードマウスの胸腔内(胸膜中皮腫モデル)、あるいは腹腔内(腹膜中皮腫モデル)に移植し、蛍光シグナルの検出をin vivo イメージングシステムを用いて経時的に行う事で蛍光標識腫瘍細胞を追跡し、浸潤・遠隔臓器への転移を観察し得た。上記マウスの一部を経時的に安楽死させ、病理組織学的検討を行い、イメージングで得られた情報と比較検討する事で、両者の整合性が確認され、同モデルを確立し得た。一方で、MSTO-211H細胞を用いた致死性進行癌モデルにおいて抗癌剤シスプラチンの抗腫瘍効果がイメージングで判定できるかどうかを検討したが、シスプラチン単独では有意な抗腫瘍効果が得られず、イメージングの有用性を示すには至らなかった。しかし腹膜中皮腫モデルにおける腫瘍溶解アデノウイルスを用いた予備治療実験においては、腫瘍の縮小及び生存期間の延長が得られた。今後実験の規模を拡大して結論を確定づけ、その有効性を示して行くとともに、安全性や抗がん剤との併用効果などについても研究を進めて行きたい。またさらに同ウイルスによる感染効率を更に向上させるべく、ファイバー置換及び修飾型ウイルスの開発を目指したい。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)