2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590396
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
仲宗根 昇 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80175497)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | コレラ菌 / ヘモリジン / NLRP3 / MyD88/Trif |
Research Abstract |
本研究の目的は、コレラ菌培養上清にあるMyD88/Trif非依存性にNLRP3を活性化する因子を同定し、その活性化機構を解明することである。前年度異なる病原菌の細胞膜破壊毒素の組換え蛋白を調整し、それをMyD88/Trifダブルノックアウトマウス由来マクロファージに投与した際コレラ菌と同様なNLRP3活性化の痕跡を見つけることができなかった。この結果からコレラ菌のもつヘモリジンHlyAによるNLRP3はコレラ菌独自の現象であることが確認できた。そこでこの現象が見られないビブリオバルニフィカスのRtxA /vvhAダブル欠損変異株に大腸菌に発現させ精製した遺伝子組換えコレラ菌HlyAを添加したところ、結果のバラツキが観察された。すなわちカスパーゼ‐1のp10成分が出たり出なかったりした。LPSでプライミング後ATPで誘発したポジティブコントロールには確かにでており、ネガディブコントロールには出てないので、反応系の問題ではなく、調整品の不都合による可能性が考えられた。組換えHlyAの溶血活性を知調べたところ若干溶血活性の低下がみられた。さらにこの組換えHlyAの他、組換え体でないHlyAの精製も試みた。しかしながら、SDS-電気泳動で精製品を調べるとどうしてもわずかな余分な蛋白が紛れ込み、高純度の精製品をえることができなかった。結果的に研究期間内に計画通りの研究は進展しなかった。また実験中、動物管理施設の改装工事がありMyD88/Trifダブルノックアウトマウスの繁殖が不可能になり、新たに調整することが必要になり研究の進展の妨げとなった。現在MyD88/Trifダブルノックアウトマウスも手に入り、新たに実験を再構築している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)