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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ヨルダン南部定住ベドウィンの人口再生産・生産/消費・健康に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 22590616
Research InstitutionKibi International University

Principal Investigator

末吉 秀二  吉備国際大学, 社会学部, 准教授 (80330629)

Keywords人類生態学 / 家系人口学 / 健康科学 / 定住化 / ヨルダン
Research Abstract

本研究は、ヨルダン・南ゴール郡・アルーサフィ村に定着したアラブ系遊牧民を含む12クランのうち2クラン(Al-AshushuおよびAl-Bawart)を調査対象に、系譜データ(出生・死亡・婚姻歴)、生産(生業活動・資源利用)/消費および健康(既往歴・健康規範等)に関する体系的データをフィールド調査により収集し、(1)ミクロ人口学の視点から、定住過程における人口再生産メカニズムと健康問題を明らかにすること、(2)人口再生産・生産/消費・健康の観点から、アラブ農村社会が直面する諸問題を把握すること、(3)定着者の生存様式を理解しながら、アラブ農村社会における健康施策の立案・評価することが目的である。本年度当初の研究実施計画においては、系譜データについて(1)これまでに作成した家系図の欠損と誤謬の修正、(2)死亡に関する資料の発掘調査、生産/消費・健康に関するデータについては(1)耕作地および灌漑用水の消費量の測定、(2)保健医療施設における診療に関する2次データの収集であった。系譜データの修正については、戸別訪問および関係者を集めてワークショップを行い、Al-Bawartクラン(N=2374)は、ほぼ系図復元を完了し、Al-Ashushuクラン(N=6581)については、70%程度まで終了した。また、1920年代の出生・死亡に関する記録資料が地元の市民旅券局において保管されていることを突き止め、今後この資料と復元データを照合してデータの信頼性を高める予定である。耕作地と灌漑用水の測定および診療に関する2次データの収集については、資料入手に関して関係者の同意を得ることができた。今後、関係者の協力のもと具体的な資料の収集を行う予定である。これまで収集した系譜データから、出生性比、人口増加率、出生率などを算定し、データの信頼性を高める方法について、第25回人類生態学研究会において報告した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は、アラブ・イスラーム社会における父系名称システムにもとづく記憶と行政による記録資料を基に系譜復元を行うものであり、関係者の協力が不可決であるが、調査地の住民および行政機関から調査に関して全面的な協力を得ており、おおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

本研究の調査対象者数は、2つのクランを合わせると約9千と膨大であること、また調査対象者の記憶にもとづく調査であるため、様々な視点からデータを再確認する作業を行っており、絶対的な時間を必要とする。今後は、調査アシスタントの数を増やすことなどにより、効率的に調査を進めていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 父親の名前をとおした血族関係の家系人口研究:南部ヨルダンの高出生力アラブ集団の事例2011

    • Author(s)
      末吉秀二
    • Organizer
      人類生態学研究会
    • Place of Presentation
      東京大学大学院医学系研究科教育研究棟
    • Year and Date
      2011-07-02

URL: 

Published: 2013-06-26  

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