2012 Fiscal Year Annual Research Report
オキサリプラチンの末梢神経障害に対する人参養栄湯の臨床効果とその分子機構
Project/Area Number |
22590669
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
元雄 良治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80210095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 文英 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (20236251)
済木 育夫 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (80133776)
牧野 利明 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (80326561)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 大腸癌 / オキサリプラチン / 末梢神経障害 / 人参養栄湯 / 漢方 |
Research Abstract |
臨床的にはパイロット研究で22例の大腸癌患者のオキサリプラチンを含む化学療法レジメン(FOLFOX or XELOX)施行に際して、人参養栄湯(NYT)を併用したところ、全経過を通してgrade 2までの末梢神経障害に留まった。動物実験では、マウスにL-OHPを腹腔内投与して3〜5日目に有意な冷痛覚過敏と機械的アロディニアを認めたが、体重換算でヒト常用量と同用量のNYTの経口投与により有意な改善作用が認められた。細胞実験では、PC12細胞を0.3 µMのL-OHPで処理することにより、NGFによって伸展した突起の短縮が認められた。それに対してNYTエキスは300 µg/mlの濃度で有意な神経様突起進展を回復させた。また、L-OHPの細胞毒性に関しては、NYTは影響しなかった。NYTの各構成生薬12種の熱水抽出エキスのうち、ニンジンがL-OHPに対する神経突起進展抑制作用に対する最も強い保護作用を示した。ニンジンの成分のうち、ginsenoside F2に最も強い活性を認めた。Ginsenoside F2はL-OHP処理をしていないPC12細胞からの神経突起進展に対しては影響を与えなかったが、L-OHPによる神経突起進展の抑制を濃度依存的に有意に抑制した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)