2012 Fiscal Year Annual Research Report
AIHの発症進展へのスルファチド反応性NKT2細胞、インスリン抵抗性の関与の解析
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22590748
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 宏樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80256403)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
@IRにともなう免疫環境変化がAIHの発症進展、免疫病態に及ぼす影響の解析 §ob/obマウスで作製したAIHモデルの病像、免疫病態解析とコントロールとの比較:IR状態にあるC57BL/6・ob/obマウスを用いて前年度と同様のAIHモデルを作製、血清ALT、肝組織像を経時的に検討し野生型C57BL/6で作製したモデルと比較して、IRの存在がAIH発症に及ぼす影響を解析した。その結果、IRマウスでは野生型に比較して血清ALT値の有意な上昇を認めたが、肝内の炎症増強像はみられなかった。またIRマウスでは野生型にみられた自然改善が見られず、IRが肝炎慢性化に影響する可能性が示唆された。さらに肝内浸潤CD4の肝細胞反応性、サイトカイン産生プロファイル、CD8の肝細胞障害性、CD25/Foxp3陽性Treg数とCD25陰性細胞増殖抑制能、NKT数とサイトカイン産生プロファイルを経時的に分析しIRによる肝内免疫環境変化を検討したところ、CD4、CD8の量的、質的動態には変化がないが、CD4によるTh1サイトカイン産生が増強していた。またNKT細胞数が増加し、そのTh1系サイトカイン産生も増強していた。 §IR改善剤投与によるAIH治療効果の検討:上記検討でob/obマウスでAIHの増悪が見られたため、IR改善作用を持つPPARγアゴニスト投与による肝炎改善、肝内免疫環境改善効果を検討したところ、ALT値の若干の改善が見られたが、CD4によるTh1サイトカイン産生増強、NKT細胞数増加、そのTh1系サイトカイン産生増強にはPPARγアゴニストはなんらの影響も及ぼさなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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