2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本人の急性心筋梗塞の病態や治療に関するエビデンスの構築
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22590785
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小島 淳 熊本大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (50363528)
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Keywords | 心筋梗塞 / 虚血性心疾患 / JACSS |
Research Abstract |
平成24年年3月31日現在、本研究は全国16施設で構成されている前向き観察研究で、対象は発症24時間以内に来院した急性心筋梗塞患者である。平成23年9月に実務担当者会議を行ったが、その時点で1,325例が登録されていた。新たな解析について検討する予定であったが、研究を開始した当初から比べると、循環器系作動薬などが最近数多く登場し、臨床現場でも使用されており、このままの登録を続けると今後のデータ解析において不十分なものになることが予想されるため、平成23年度は登録ファイルの内容を見直し、修正する必要があった。1.入院時と退院時に新たな糖尿病治療薬や高尿酸血症治療薬、直接的レニン阻害薬の追加2.腎機能悪化については、入院時と退院時の血清クレアチニン値で検討3.急性期梗塞責任血管に対する血行再建術としてDESを使用した場合、DESの種類まで調査し、急性期梗塞責任血管に対する血行再建術として血栓吸引も追加4.入院時・退院時データの抗血小板薬に具体的な項目を追加5.その他として、洞調律、心房細動調律、その他の項目を追加6.予後データに「入院中の心房細動の出現」の項目を追加7.HbA1cについて、JDS値あるのかNGSP値であるのかまで記載。 症例登録方法は以前と同様に、ファイルメーカーProを用いて作成したファイルに入力し、事務局に集められエクセルシートに展開し合体させる。この新しいファイルは平成24年1月1日より入力を開始しているが、平成25年3月の実務担当者会議で具体的な解析内容を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を開始した当初から比べると、循環器系作動薬などが数多く登場し、臨床現場でも頻繁に使用されているため、このままの登録を続けると新しく登場した循環器系作動薬が今後のデータ解析に入らなくなるため、解析内容が明らかに不十分となることが予想された。よって、平成23年度はデータの解析の方向性を話し合う予定であったが、上記理由のため登録ファイルの内容を見直し、修正を行い、しばらくデータ登録を続けることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
登録ファイルの見直しは終了し、平成24年1月1日より新たなファイルで登録を開始している。本研究は5年間でデータ解析を行い、結果を出すことを考えているため、研究期間内には十分間に合う。平成23年度は我々が予定していたことよりも結果的にはやや遅れをとった形になっているが、データ登録や集積などが確固としたものであるため、いったん方向性が決まれば解析は速いため、研究計画の大きな変更はなく、このまま進めていく予定である。
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Research Products
(3 results)