2012 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子コアクチベータPGCー1αによる血管内皮遊走・血管新生制御機構
Project/Area Number |
22590825
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
澤田 直樹 東京医科歯科大学, 歯と骨のGCOE拠点, GCOE拠点形成特任教員 (40343751)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血管新生 |
Research Abstract |
本研究では、PGC-1alphaが代謝疾患と内皮機能障害を結ぶ内皮細胞内のメディエータであると仮説をたて、検討を行った。高血糖により、ヒトおよびマウス血管内皮細胞におけるPGC-1alphaが発現上昇した。糖尿病患者および糖尿病モデルマウスから分離した内皮細胞においても同様にPGC-1alphaの発現上昇が認められた。PGC-1alphaの発現上昇により、内皮細胞の遊走あるいは血管新生は抑制され、その結果、創傷治癒あるいは虚血血管新生が抑制された。一方、糖尿病モデルマウスにおいて創傷治癒あるいは虚血血管新生減弱していたが、内皮PGC-1alphaの欠損によりほぼ非糖尿病マウスと同等にまで回復が認められた。糖尿病におけるPGC-1alphaの発現上昇が、内皮機能障害の主要な機序であると考えられた。本検討により、内皮PGC-1alphaが糖尿病性重症下肢虚血の有用な治療標的となる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Endothelial PGC-1alpha mediates vascular dysfunction in diabetes2013
Author(s)
Fumihiko Takizawa, Naoki Sawada, Aihua Jiang, Kevin Croce, Andre Manika, Yevgenia Tesmenitsky, Kyu Tae Kang, Joyce Bischoff, Hermann Kalwa, Thomas Michel, Laura E. Benjamin, Masataka Sata, Zolt Arany
Organizer
第77回日本循環器学会学術集会
Place of Presentation
横浜市
Year and Date
2013-03-16
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