2012 Fiscal Year Annual Research Report
高齢マウス肺の生理的老化と肺気腫形成にアドレノメデュリンが与える効果に関する検討
Project/Area Number |
22590835
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 寛 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10361487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長瀬 隆英 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40208004)
山口 泰弘 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60376473)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アドレノメデュリン |
Research Abstract |
高齢マウスとして22ヶ月齢のAM遺伝子改変マウス(Old AM-KO)およびその同腹子、コントロールとして12週齢のAM遺伝子改変マウス(Young AM-KO)およびその同腹子を準備し、それぞれにおける肺機能、組織学的変化を検討した。まず肺機能については、Old miceにおける残気量(RV), 残気率(RV/TLC)の有意な増加が認められた。一方、組織学的な検討の結果、平均肺胞間距離(Lm)がOld miceにおいて有意に長く、肺胞面積や破壊指数(DI)については有意な差を認めなかった。いずれもAM遺伝子改変の有無とは関連を見出せなかった。以上の結果から、高齢化により、肺の弾性収縮力が低下してエアートラッピングを生じさせる結果、残気量の増加やLmの増加を来たしているが、肺胞の破壊という点では高齢化の影響は少ないものと判断された。つまり、高齢化のみでは肺は形態学的に肺気腫の形態を示さず、むしろ末梢の気腔のみが拡大した「老人肺」の所見を示すことが示された。この機序について、肺胞上皮細胞のapoptosisがOld miceにおける気腔の拡大に関与している可能性を考え、TUNEL染色による免疫組織化学的検討を行った。しかし、Old miceとYoung miceの間で有意な差は得られなかった。したがって、今回のマウスモデルにおいてはapoptosis以外の機序で「老人肺」気腔の拡大が生じることが間接的に示された。肺胞の破壊を伴わない気腔拡大の原因としては、何らかの原因によるauto PEEPの存在などが想定されるが、詳細については今後の研究課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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