2012 Fiscal Year Annual Research Report
若齢期の人工甘味料曝露によるレプチン抵抗性獲得機構の解明
Project/Area Number |
22591014
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
屋比久 浩市 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (70545748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益崎 裕章 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00291899)
高山 千利 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60197217)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 視床下部小胞体ストレス / レプチン抵抗性 / 分子シャペロン |
Research Abstract |
近年、生活習慣病に対する意識も高まり、“カロリー0”を銘打った甘味料の需要が急速に伸びているが、元より肥満者に対する効能については疑問視され(Obesity Fowler SP et al. 16: 1894, 2008)、マウスに摂取させるとむしろ摂食量と体重が増えたというパラドキシカルな結果も報告されている(Int J Obesity TL Davidson et al. 28: 933, 2004)。 本研究では、肥満モデルC57BL/6J雄マウスにおいて、若齢期の一定期間(4~7週齢)、高脂肪食(HFD)と同時に人工甘味料アスパルテーム(Asp)を給餌することによって、HFD単独給餌群と比較して、成獣期以降もHFD対する嗜好性が有意に高まった。これらAsp給餌群においては、視床下部小胞体(ER)ストレス関連蛋白および遺伝子の惹起とともに高レプチン血症(レプチン抵抗性)が有意に亢進していた。ERストレス解除薬である分子シャペロン4-PBAの共投与は、成獣期における視床下部ERストレスおよび高脂肪食に傾いた嗜好性を通常食に回帰させた。 Primary neuronal cultureを使用した実験においては、Aspの添加がERストレス関連遺伝子(CHOP、XBP1、そしてERdj4)の発現増強を惹起し、それは4-PBAの前処置により抑制された。 本研究では、天然甘味料ステビアでも同様の検証を施行したが、ステビアでは糖代謝および食嗜好性の変容は来さず、また血中レプチンや視床下部ERストレスにも有意な影響は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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