2012 Fiscal Year Annual Research Report
マルチカラーFACSによる成人T細胞白血病細胞の解析とハイリスクキャリアの同定
Project/Area Number |
22591028
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内丸 薫 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60251203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 信和 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (10334278)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | HTLV-1 / ATL / FACS / TSLC1 / CADM1 / CD7 / CCR4 |
Research Abstract |
HTLV-キャリア~ATL患者のCD3/7の発現パターンのmulti-color FACS解析(HAS1G、論文報告)にATLで高発現していることが報告されているTSLC1を組み込んだ解析系(HAS2G)を昨年度までに開発し、今年度約60例のキャリア~ATL患者の末梢血をHAS2Gで解析を行い、TSLC1(+)/CD7dim、TSLC1(+)/CD7lowの集団が病態の進行とともに増加することを確立した。これらの集団において最近ATL細胞で著明に発現が低下していることが報告されているmiR31の発現を検討したところ著明に低下しており、一部のキャリアではすでに腫瘍化の過程を進行しているクローンが出現していることが明らかになり、これらの症例は発症ハイリスク群と考えられた(論文準備中)。さらにこれらの集団を対象にした発現アレイ解析によって検出された腫瘍化過程で発現が変化する遺伝子、あるいはパスウェイの解析を進めS1Pパスウェイなどいくつかの重要なパスウェイの関与を示唆する結果を得て、現在その詳細を解析中である。 TSLC1を組み込んだHAS2GはTSLC1(+)/CD7lowという集団として明瞭かつ特異的に急性型ATL腫瘍細胞を検出するためいろいろな応用が可能であり、1つHAS1Gでは非腫瘍性T細胞のCD7発現が著明に低下するため解析できなかった造血細胞移植後症例における残存、再発ATL細胞の検討であり、7例の移植後患者で末梢血を解析し移植後再発を早期に検出可能であることを示した。また、近年の抗CCR4抗体の臨床導入に伴いATL細胞のCCR4発現の有無の検討が重要になって来ているが、これまでの検出法ではATL細胞以外の影響を受けるため正確な評価は時に困難であったがHAS2Gと組み合わせることでATL細胞のCCR4発現を明瞭に解析できることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The CD3 versus CD7 plot in multicolor flow cytometry reflects progression of disease stage in patients infected with HTLV-I.2013
Author(s)
Kobayashi S, Tian Y, Ohno N, Yuji K, Ishigaki T, Isobe M, Ohfuchi-Tsuda M, Oyaizu N, Watanabe E, Watanabe N, Tani K, Tojo A and Uchimaru K.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 8
Pages: e53728
DOI
Peer Reviewed
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