2012 Fiscal Year Annual Research Report
毛細血管拡張性小脳失調症責任遺伝子ATMによる細胞分化制御機構の解析
Project/Area Number |
22591121
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
朴 今花 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, メディカルフェロー (70567750)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ATM / 細胞分化 |
Research Abstract |
要旨;ATMの脂肪細胞分化およびリンパ球分化における役割について検討を行った。この結果ATMがこれら細胞の分化に重要な役割を担っていることが明らかとなった。また神経細胞分化に関する検討を行うためAT患者由来細胞株よりiPS細胞の樹立を行った。 結果;ATMの脂肪細胞分化における役割の解析脂肪細胞の分化にはC/EBPが重要な役割を担っていることが知られている。ATMが欠損することによりC/EBPαの誘導が見られないことが、脂肪細胞分化障害の原因であることが明らかになった、これはATMによるヒストンアセチルトランスフェラーゼp300の修飾が、脂肪細胞分化における必須の転写因子C/EBPαの転写誘導に重要なことが明らかとなった。ATMのリンパ球分化における役割の解析:ATM欠損マウスを用いてT細胞分化を検討した。T細胞は胸腺内でCD4、CD8二重陰性細胞(DN細胞)からCD4、CD8二重陽性細胞(DP細胞)へと分化するこの過程でT細胞受容体のV(D)J領域で再構性が起こるがATMが欠損することによRAGによって切断されたV(D)J領域が、DNA損傷応答が正しく機能しないため細胞周期が進行し、染色体転座が起こることが明らかとなった。ATMの神経細胞分化における役割の解析:AT患者由来細胞株よりiPS細胞の樹立を行った。またヒトiPS細胞から神経細胞へと分化誘導を行う系を確立した。今後これら細胞、および分化誘導系を用いて正常細胞とAT由来細胞を用いて比較検討を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
[Journal Article] Isoda T, Takagi M, Piao J, Nakagama S, Sato M, Masuda K, Ikawa T, Azuma M, Morio T, Kawamoto H, Mizutani S. Process for immune defect and chromosomal translocation during early thymocyte development lacking ATM2012
Author(s)
Isoda T
-
Journal Title
Blood
Volume: 120
Pages: 789-9
DOI
-