2012 Fiscal Year Annual Research Report
SMN2遺伝子転写制御を中核技術とする脊髄性筋萎縮症治療法の開発
Project/Area Number |
22591127
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西尾 久英 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80189258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 範行 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00322719)
竹島 泰弘 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40281141)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | SMN1遺伝子 / SMN2遺伝子 / プロモーター / c.-318 GCC 挿入・欠失多型 / CREB / cAMP |
Research Abstract |
(1)はじめに:脊髄性筋萎縮症(SMA)患者に残存しているSMN2遺伝子の発現の程度が病気の重症度を決定すると考えられている。SMN2遺伝子のプロモーターには少なくとも2種類のプロモーターが存在する。本研究は、それぞれのプロモーターの特徴を明らかにし、新しい治療法の開発を目指すものである。 (2)塩基配列の差異:SMN2遺伝子のプロモーターには、 c.-318 GCC 挿入多型を有するタイプ(PAC125D9タイプ)と、c.-318 GCC 欠失多型を有するタイプ(PAC125D15タイプ)が存在する。この多型領域にはCREBサイトが存在することから、cAMPに対する反応性の検討が重要であると考えられた。 (3)転写活性解析:PAC125D9タイプ特異的塩基配列、PAC125D15タイプ特異的塩基配列を蛍光蛋白リポーター(ルシフェラーゼ)・ベクターに挿入したコンストラクトを作成し、それぞれのベクターを培養神経芽細胞に導入し、それぞれの転写活性を比較した。その結果、PAC125D9タイプの転写活性は、PAC125D15タイプの転写活性よりも低いことが明らかになった。cAMPに対する反応性を検討するために、Bt2cAMP、フォルスコリンを添加したが、この傾向は変わらなかった。 (5)結論:c.-318 GCC 挿入多型はSMN2遺伝子の転写活性を低下させ、c.-318 GCC 欠失多型はSMN2遺伝子の転写活性を上昇させることが明らかになった。このことは、SMN2遺伝子の転写活性にかかわる薬剤の種類や量を、c.-318 GCC 挿入・欠失多型の有無によって変える必要があることを示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Spinal muscular atrophy patient detection and carrier screening using dried blood spots on filter paper.2012
Author(s)
Harahap NI, Harahap IS, Kaszynski RH, Nurputra DK, Hartomo TB, Pham HT, Yamamoto T, Morikawa S, Nishimura N, Rusdi I, Widiastuti R, Nishio H.
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Journal Title
Genet Test Mol Biomarkers
Volume: 16
Pages: 123-129
DOI
Peer Reviewed
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