2012 Fiscal Year Annual Research Report
好酸球・好塩基球を標的とした慢性そう痒性アレルギー疾患治療と痒みの制御の研究
Project/Area Number |
22591238
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Research Institution | 防衛医科大学校 |
Principal Investigator |
佐藤 貴浩 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 教授 (30235361)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Itch / PGD2 / Basophils / Selectins |
Research Abstract |
1. 好塩基球にけるセレクチンリガンド機能解析 IgE誘導性慢性アレルギー炎症(IgE-CAI: IgE-mediated chronic allergic inflammation)をセレクチンリガンド修飾酵素α(1,3) fucosyltransferases(FT)-IVまたは-VII欠損マウスで誘導した。その結果、FT-IV (-/-)/VII (-/-)マウスではIgE-CAIが完全に消失した。FTの単独欠損マウスではこの現象はみられなかった。さらにFT-IV (-/-)/VII (-/-)マウス由来の好塩基球はFcRγ鎖(-/-)マウスに移入してもIgE-CAIを引き起こすことができず、FT-IV/VIIによって機能調節されるセレクチンリガンドが好塩基球皮膚浸潤およびIgE-CAIの誘導に必須であることがあきらかになった。またその詳細な機序として好塩基球上のPSGL-1とL-セレクチンとの結合が重要なステップとなることが判明した。 2. 起痒物質によるマウス掻破行動対する各種外用薬の抑制効果 ICRマウスを用いてヒスタミン、セロトニン、サブスタンスP、PAR-2 agonistといった起痒物質による搔破行動に対する外用薬の効果を評価した。10%クロタミトンはヒスタミン、セロトニン、PAR-2 agonistによる掻破を抑制し、また0.025%カプサイシン軟膏はヒスタミン、サブスタンスP,PAR-2 agonistによる掻破行動を抑制した。またステロイドはいずれの物質による痒みも有効に抑制した。従来から用いられてきた外用薬の止痒効果が今回の基礎的なデータによって裏付けられた。また新たにステロイドが抗非炎作用とは異なった経路で痒みを抑制しうることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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