2012 Fiscal Year Annual Research Report
自閉症における記憶再構築障害とドパミン放出との関連の脳画像的解明
Project/Area Number |
22591280
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高貝 就 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (10447807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
岩田 泰秀 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10285025)
尾内 康臣 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (40436978)
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
中村 和彦 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80263911)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 児童・思春期精神医学 / 分子イメージング / ドパミン系 / PET / 自閉症 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、高機能自閉症者にみられる「タイムスリップ現象」に代表される記憶再構築障害に果たすドパミン系の役割を、ポジトロン断層法(PET)を用いて明らかにすることにある。平成24年度は、以下の実験を行った。 ① 高機能自閉症の記憶再構築障害に対するエクスポージャー療法 前年度までに選定した高機能自閉症成人15名を対象とした。対象者の生活歴を詳細に聴取し、タイムスリップ現象として想起される対人関係における不快なライフイベント、および、この不快な記憶を惹起させる感覚的cue(聴覚、視覚、触覚、嗅覚のいずれか)を同定した。各対象者に、cueを与えタイムスリップ現象を誘発した後、この不安定化した記憶に修正を加える操作(その体験は過去の出来事であり、今は恐れる必要がないし、今は起こらない)を行った。このエクスポージャー療法を2週間、毎日施行した。 ② エクスポージャー療法と脳内ドパミン系 エクスポー者療法から長くとも2週間以内の時点で、11C-SCH23390をトレーサーとするPETを施行した。PET計測には頭部専用PETカメラSHR12000を用いた。ダイナミックPET画像をPMODソフトウェアによる解析に供し、脳内ドパミンD1受容体のdistribution volumeを計測し、パラメトリックマップ画像を作成し、標準化、平滑化の後にSPMによるボクセルレベルの統計解析に供した。現在、この結果について論文を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)