2012 Fiscal Year Annual Research Report
SPECT合成3D-CT乳腺リンパ管造影によるセンチネルリンパ節生検の検証
Project/Area Number |
22591354
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山下 浩二 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10287758)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | センチネルリンパ節生検 / 3D-CTリンパ管造影 / SPECT |
Research Abstract |
3D-CT乳腺リンパ管造影(LG)は、個人差の大きい乳房のリンパ流を詳細に描出することができ、正確なセンチネルリンパ節を描出することが出来るが、リンフォシンチグラフィSPECTと合成することにより、アイソトープ(RI)を取り込んだリンパ節の位置を3D-CT LG画像内に表示することに我々が初めて成功した。これにより手術中にラジオガイド・ナビゲーション生検が可能となり、3D-CT LGでのみ検出できるRIの取り込みのないリンパ節の位置情報も把握でき、生検できる。本研究では、RI取り込みがなく、通常のRI法では見逃され偽陰性となるセンチネルリンパ節を、SPECT合成3D-CT LGで検出し、その性状と転移機序を明らかにして、予後診断に役立てる目的で実施した。 早期乳癌患者と術前化学療法後乳癌患者に行ったSPECT合成3D-CT LGのデータを解析し、結果を論文・学会等に報告した。 1) 早期乳癌に関しては、すでに平成22年度と23年度に実施した60名のデータに基づいて、3D-CT LGで同定できるセンチネルリンパ節(SN)と比較することにより、RI陰性SN、染色陰性SN、腫瘍径、リンパ節の形状・大きさ、節外浸潤、リンパ管侵襲、がリンパ節転移の予測因子となる可能性が高く、3D-CT LGのリンパ節位置情報が偽陰性を防ぐ善策であることが確認できた。 2) 術前化学療法後乳癌に関しては、平成23年度まで実施した5名に関して、化学療法前にも3D-CT LGを実施して、化学療法の前後でのリンパ流の変化とセンチネルリンパ節の縮小・転移消失・形状の変化を比較観察したが、症例数が少なく、偽陰性症例の減少には役立つものの、腋窩リンパ節に対する治療効果予測には、不十分であった。今後さらに症例を積み重ねる必要があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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