2012 Fiscal Year Annual Research Report
分泌型CEACAM-1はマウス移植乳癌の血管とリンパ管新生を促進する
Project/Area Number |
22591446
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
伊藤 裕子 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40148432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 雅朗 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (10319543)
大槻 勝紀 大阪医科大学, 医学部, 教授 (50140166)
森本 純司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90145889)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳癌 / リンパ管新生 / リンパ行性転移 / CEACAM-1 |
Research Abstract |
われわれは乳癌細胞が乳汁とともに分泌するCarcinoembyonic antigen-related cell adhesion molecule-1 (CEACAM-1-s)は腫瘍細胞の生存・増殖、血管新生だけでなく、リンパ管新生にも関与していると考え、包括的な抗癌剤療法への応用を目的としている。昨年度までに移植乳癌においてCEACAM-1を介して毛細血管からリンパ管へのプログラミングがおこっていることを明らかにした。また、CEACAM-1がin vitroで血管内皮からリンパ管内皮へのリプログラミングを誘導するかを明らかにするために、株化されたマウス血管内皮細胞にCEACAM-1を遺伝子導入し、リンパ管内皮マーカーの発現を検討した。理研セルバンクより供与されたマウス血管内皮腫様細胞株、UV2細胞(BALB/c X C57BL/6のマウス血管腫から樹立されており、われわれが用いているマウス乳癌細胞と同系)にGFP- CEACAM-1をcDNAとして4μgをliposome法で遺伝子導入した。導入24時間後に、蛍光免疫染色を行った。遺伝子導入していないUV2細胞はCD31(血管内皮マーカー)を発現するのみであった。遺伝子導入すると、UV2細胞はProx-1(リンパ管内皮転写因子), VEGFR-3(リンパ管内皮増殖因子VEGF-Cレセプター)を強く発現した。LYVE-1(リンパ管内皮マーカー)の発現が弱いため、リコンビナントのVEGF-Cを添加すると発現が増強した。以上から、CEACAM-1がリンパ管内皮転写因子を誘導、リンパ管内皮増殖因子VEGF-Cレセプターも誘導されることからリンパ管へとリモデリングされることが明らかとなった。さらにマウス乳癌細胞はCEACAM-1をMicrovesiclesに内包して放出することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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