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2011 Fiscal Year Annual Research Report

炎症性腸疾患患者におけるTh17分化誘導異常の解析と制御法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22591486
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

水島 恒和  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00527707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 壽記  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20231152)
竹田 潔  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20309446)
中島 清一  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30432537)
Keywords免疫学 / 炎症性腸疾患 / Th17細胞 / 樹状細胞
Research Abstract

平成23年度は,平成22年度までのマウスモデルを用いた腸管粘膜免疫担当細胞(LPMC)の解析法確立のための基礎的検討に引き続き,炎症性腸疾患(IBD)患者,非IBD患者検体を用いた検討を行った。非IBD患者検体として,大腸癌症例の非癌部組織を使用した。
採取組織のdigestionを行い、LPMC(リンパ球、マクロファージ、樹状細胞(DC))を分離,FACSにより解析した。非IBD患者検体を用いて確認のために,CD11b, CD11cで単離された細胞を解析したところ,マウスにおけるCD103+DC(Treg誘導DC)がCD11b-CD11c+分画として,CD70high DC(Th17誘導DC)がCD11b+CD11c+分画として,マクロファージ(Treg誘導マクロファージ)がCDllb+CDllc-分画としてと分離され,マウスと同様の分布を取ることが推察された。細胞集団のソーティングを行い,CD11b-CD11c+分画をC群,CD11b+CD11c+およびCD11b+CD11c-をB群として,RT-PCR法によりmRNA発現の解析を行った。両群において,IL-10, IL-6, IFN-γ, CD70, CXCR1のmRNA発現は確認されたが,CD163 mRNA発現はB群においてのみ認められた。
IBD患者,非IBD患者のLPMCをCD11b, CD11c, CD103, CX3CR1, CD163で展開し,比較したところ,クローン病患者において,CD11b+CD11c+分画,CD11b+CX3CR1+分画の上昇傾向を認めた。またクローン病患者の病変部と正常部の比較では,病変部においてCD103+分画の上昇傾向を認めた。
各種表面マーカーを発現した抗原提示細胞(CD11c+CX3CR1+, CD11c+CX3CR1-, CD11c-CD11b+)と末梢血由来のナイーブT細胞を共培養し、T細胞の分化誘導解析(サイトカイン(IL-17A,IL-4,IFN-γ)産生)を計画中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

マウスにおける結果をヒトにおいて確認することに、予想以上に時間がかかった。現時点では当初目標としていた腸管粘膜免疫担当細胞の検討、腸管DC活性化メカニズムの検討に関してはおおむね見通しが立ちつつある。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は、Th17細胞分化誘導の検討を行い、可能であればマウスでの効果が確認された方法などを応用しTh17細胞分化誘導制御の検討を行う予定である。場合によってはTh17細胞分化誘導のメカニズムを最終結果に変更することも検討が必要と考えられる。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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