2012 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患患者におけるTh17分化誘導異常の解析と制御法に関する研究
Project/Area Number |
22591486
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水島 恒和 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00527707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 壽記 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20231152)
竹田 潔 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20309446)
中島 清一 大阪大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30432537)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 炎症性腸疾患 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度に引き続き、炎症性腸疾患(IBD)患者、非IBD患者検体を用いた検討を行った。非IBD患者検体として、大腸癌症例の非癌部組織を使用した。 最初に非IBD患者より採取した組織の酵素処理を行い、濃度勾配法にて腸管粘膜固有層単核球(リンパ球、マクロファージ、樹状細胞(DC))を分離した。FACSによりFSC,SSCで展開し,抗原提示細胞分画を解析した。さらに抗原提示細胞分画を単球系マーカーのCD14と樹状細胞マーカーのCD11cで展開したところ,①CD14+CD11c+,②CD14-CD11c+,③CD14-CD11c-という3つのサブポピュレーションに細分化された。これら3つのサブポピュレーションの細胞をギムザ染色で検討したところ,①CD14+CD11c+の細胞集団は細胞質内に空胞を伴いマクロファージ様の形態を呈していた。さらに3つのサブポピュレーションのサイトカイン産生をRT-PCRで評価したところ①CD14+CD11c+の細胞集団で優位にIL-6,IL-23のmRNA発現を認めた。 3つのサブポピュレーションと末梢血由来のナイーブT細胞を4日間共培養し、T細胞の分化誘導機能の解析を行った。細胞内サイトカイン染色によりIFN-γ,IL-17の三性を評価し,Th1細胞,Th17細胞の誘導能を評価したところ,①CD14+CD11c+の細胞集団は他の2群と比較して有意にTh17細胞を誘導することが明らかになった。 非IBD患者検体で確認されたTh17細胞を誘導する①CD14+CD11c+細胞集団についてIBD患者で検討を行った所,非炎症部においては非IBD患者と著変を認めないが,炎症部に関しては①CD14+CD11c+細胞集団の著増を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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