2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクス解析データとTMA解析による胆道癌特異的早期発見マーカーの同定
Project/Area Number |
22591511
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平野 聡 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50322813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 哲 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30215454)
宮本 正樹 北海道大学, 病院, 助教 (40333611)
土川 貴裕 北海道大学, 病院, 助教 (50507572)
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Keywords | TMA解析 / 胆道癌 / マーカー |
Research Abstract |
平成23年3月までに、Tissue Microarray(TMA)切片の作製と候補遺伝子のスクリーニングによる絞り込み、および発現評価のための適切な解析系の構築を行った。 切除された胆道癌95症例分、膵癌98症例分のパラフィン包埋組織を材料に直径0.6mmの組織を1スポットとして、各症例の癌部4スポット、正常上皮部2スポットずつ組織を抽出し1枚のスライドグラスに最大50症例分の組織を搭載したTMA切片を作製した(他に食道癌症例99例、肺癌症例249例のTMA切片を作製した)。本切片をもちいることで、一度の解析で多数症例の遺伝子発現解析が可能となった。 一方で、胆道癌細胞株と膵癌細胞株を材料として、これまでにプロテオミクス解析で同定された候補遺伝子のうち特に正常組織と腫瘍組織間で発現に差を認めた4つの遺伝子産物についてWestern Blot法(WB法)でスクリーニングを行った。これらの候補遺伝子の発現を多数症例で調べるために、適切に評価するための免疫組織染色(IHC)の系を構築した。具体的には、SCIDマウスに移植した上記癌細胞株の腫瘍組織(Xenograft)を切除してパラフィン包埋切片を作製し、WB法によるスクリーニングデータと一致するIHCの条件を模索した。以上より、候補遺伝子4種のうち、癌細胞株で過剰発現の有無を調べ、かっ適切に評価可能なIHC条件が存在するものを選別した結果、有用と思われる候補を2つにしぼった。
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