2010 Fiscal Year Annual Research Report
肝胆膵鏡視下手術におけるAuto-Fluorescence Imagingの応用
Project/Area Number |
22591514
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
皆川 昌広 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10464009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒崎 功 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50293220)
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Keywords | 蛍光内視鏡 / 内視鏡下手術 |
Research Abstract |
本研究はAuto-Fluorescence Imaging(AFI)という蛍光内視鏡ビデオシステムを肝胆膵領域における鏡視下手術に応用することを目的としている.自家蛍光用の内視鏡システムを使用するが,腫瘍描出や脈管トレースを行う臨床応用のためには蛍光コントラストを高めるための蛍光剤使った実験をいくつか試行する必要があると思われた.まずいくつかの蛍光剤を使用して,本システムが組織内にある蛍光剤を認識できるかどうかを確認し,Fluorescein sodiumが非常にコントラストが高く・高輝度の画像を与えてくれることが判明した.組織細部の解剖学的脈管をトレースできるかどうかをみるため,ブタを使い胆道系および膵管に注入したFluorescein sodium溶液を注入することにより毛細脈管が描出されるかどうかを確認した.次にリンパ管など腫瘍転移ルート検索が可能であるかどうかを確認するため,臓器近傍に注入し,インドシアニングリーンおよび赤外線観察システムと同様のトレースが可能であるが,解像度に問題があることを確認した.次に腫瘍描出能力を検討するため,実際の手術中所見にて赤外線システムと本システムを比較検討して,従来よりわかっている肝腫瘍での腫瘍描出の差をサイズ,深度で比較検討し,両者のメリット・デメリットを明確化させた。さらにこのシステムを膵腫瘍に対して行った.これらのことより,限定的ではあるが本システムが肝胆膵領域に応用可能であることが示唆された.
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Research Products
(1 results)