2010 Fiscal Year Annual Research Report
血栓溶解剤と血管拡張剤の大槽内注入による脳血管攣縮予防法と治療法
Project/Area Number |
22591580
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
濱田 潤一郎 金沢大学, 医学系, 教授 (40253752)
|
Keywords | 大槽 / 血栓溶解 / 脳血管攣縮 |
Research Abstract |
1,イヌ・クモ膜下出血モデルの作成とt-PAの注入 (1)自家血注入して36、48、60、72時間後に腹側大槽に留置したマイクロカテーテルからt-PA(生食2ml,0.6mg/Kg)(各群3頭)を20分で注入する。尚、コントロール群(各2頭)は生食2mlのみの注入とする。 【結果】 全ての注入に関して特に問題点は認めなかった。 2,脳底動脈撮影による動脈径の経時的観察 (2)自家血注入後、4日目、7日目、10日目、14日目に脳底動脈撮影を行い、経時的な血管径の変化を観察する。血管径の測定は脳底動脈の、a)起始部より1cm遠位部、b)全長の中間点、c)終了部より1cm近位部の3箇所を測定部位として行う。撮影距離は80cmとする。 【結果】 DSAの計測は、機械のトラブルがり、いまだに行えておらず、23年度に持ち越す予定である。 3、脳底動脈の組織学的検討 (3)血液注入後14日目の血管撮影後、計12頭をペントバルビタール(50mg/kg)の静脈内投与により死亡させる。開頭脳摘出を行い、摘出脳をホルマリン溶液に一週間程度浸して固定を行った後、脳底動脈を取り外し、これをパラフィン包埋する。4.5μm厚切片を作成し、elastica van Gieson染色で染めた後、特に(1)内皮の状態、(2)内膜・中膜の肥厚の程度、(3)内弾性板の蛇行の程度に注目して観察する。 【結果】 軽度の攣縮による変化を認めたが、コントロール群に比較して非常に軽度の変化であった。
|