2012 Fiscal Year Annual Research Report
スニップマイクロアレイおよび幹細胞解析に基づく悪性神経膠腫の新規治療法の開発
Project/Area Number |
22591616
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中村 英夫 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30359963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 敬史 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (90381011)
秀 拓一郎 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (40421820)
倉津 純一 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (20145296)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スニップマイクロアレイ / 薬剤耐性 / グリオーマ幹細胞 / GSC移植動物モデル / 薬剤耐性に関する遺伝子 / 遺伝子プロファイリング / テモダール耐性 |
Research Abstract |
我々は、スニップマイクロアレイによる遺伝子解析によって、全ゲノムの遺伝子をプロファイルし、その情報に基づいてグリオーマ幹細胞(GSC)を樹立した。すなわち、遺伝情報が判明しているGSCを用いて、GSCの薬剤耐性のメカニズムを解明することを目的とした。臨床サンプルより初代培養に成功したGSCにおいてテモゾロマイドという薬剤を用いて薬剤耐性の実験をおこなったところ、培養細胞間で薬剤耐性に差が認められた。そこで、最も差が認められた培養細胞を用いて、遺伝子プロファイリングを比較したところゲノム異常においても差が認められたために、その情報に基づいて薬剤耐性に関わる遺伝子の同定を試みた。いくつかの候補遺伝子を同定でき、それらの検証を行った。siRNAなどを用いてそれらの遺伝子発現を抑制する系や、またそれらの遺伝子を組み込んだベクターを作成し、それらの分子を強発現させる系などを確立した。いくつかの候補遺伝子に対してそれらの系での実験を行ったが、薬剤耐性のメカニズムを証明できるには至っていない。また、それらの実験と平行して我々は、薬剤耐性の動物実験モデルを確立すべく、樹立したGSCをヌードマウスに植え込み、いくつかの薬剤の投与方法を検討した。尾静脈からの投与や腹腔内投与、また腫瘍に直接薬剤を投与する方法などを検討したが、直接腫瘍に投与する方法が現時点では最も安定した投与方法という結論に達した。いくつか候補遺伝子においてそれらのコードする分子の発現量などをより生理的にコントロールし動物実験に持ち込み、更なる検証が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)