2012 Fiscal Year Annual Research Report
関節炎に対する体外衝撃波によるNF-kb Decoy導入の有効性についての検討
Project/Area Number |
22591676
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
落合 信靖 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40400931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大鳥 精司 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (40361430)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 体外衝撃波 / 関節炎 / Nuclear factor-kb decoy |
Research Abstract |
関節炎に対しNuclear factor-kb及び体外衝撃波療法の混合治療の効果の検討のため、in vitro及びin vivoの検討を行った。 ラットのアジュバント関節炎モデルに対して体外衝撃波を照射後、滑膜の炎症性サイトカインを解析した結果、炎症性サイトカイン発現の低下を体外衝撃波群で認め、体外衝撃波療法には抗炎症作用を認めた。 ラットアキレス腱培養細胞に対するNuclear factor-kb decoyの導入効率及びInterleukin-1(IL-1)による炎症を誘発した際のNuclear factor-kbの発現率を検討した。その結果、3000発の体外衝撃波照射によりNuclear factor-kb decoyの腱細胞への導入効率を約10倍と向上させることが可能であった。またIL-1を添加することにより炎症を引き起こした際、Nuclear factor-kbの発現を約25分の1に低下させることが可能だった。Nuclear factor-kbを体外衝撃波により腱細胞へ導入することにより、強い抗炎症作用をもたらすことを明らかにした。また、アジュバント関節炎に対して体外衝撃波を照射することにより、ラットの滑膜のreal time PCRでIL-1、TNF-α発現の低下を認めた。 以上より、体外衝撃波療法にも抗炎症作用をもたらす作用があり、Nuclear factor-kb decoyによる抗炎症作用も体外衝撃波照射により向上する可能性がある可能性が明らかとなり、今後2つの治療法の融合により、抗炎症作用を増強させ、より効果的な治療が行える可能性が示唆された。ELISA法による検討でも同様にIL-1とTNF-αはアジュバント関節炎に対して、NF-kb decoy群、体外衝撃波照射群、体外衝撃波照射+NF-kb decoy群、3群ともに有意に減少していた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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