2012 Fiscal Year Annual Research Report
小児スギ花粉症の舌下免疫療法と誘導性制御性T細胞およびIgG4による作用機序解明
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22591897
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
湯田 厚司 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエート (80293778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石永 一 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50335121)
山中 恵一 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70314135)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 舌下免疫療法 / スギ花粉症 / 小児 / IgG4 / 制御性T細胞 |
Research Abstract |
スギ花粉症に対する免疫療法は効果の高い治療法である。本邦では皮下注射法による免疫療法のみが保険適応を有しているが、海外では舌下投与法が主流となっている。本邦では我々のグループが舌下免疫療法の基礎・臨床検討を長く行っており、1年以内の保険適応が見込まれるに至った。しかし、現状の見込みでは、小児に対する本法の適応はない。急速に増加する小児スギ花粉症に本法の実用化が望まれる。我々は本邦で唯一小児スギ花粉症の舌下免疫療法を検討しており、本課題では作用機序の検討に免疫学的パラメーターを検討してきた。昨年までの課題研究でアレルギーに重要なIL-10 やIgG4だけでなく、IL-31,IL-33,IL17Aの検討での成果を収めた。本課題の最も主要な検討は昨年に報告しており、本年は最終年として小児例の舌下免疫療法を継続し、研究計画通り成人と小児での比較などの臨床成績の解析を行った。 過去2年間の臨床解析で、小児例の効果は高く、成人と同様に行っても安全に遂行できた。特に併用薬剤使用が少なく、小児に適した結果を得た。但し、スギ花粉飛散期の効果に比して、ヒノキ花粉飛散期の効果が劣ることが問題であり、ヒノキアレルゲンでの治療の必要性が考えられた。小児では本法での新規感作予防や発症予防への期待があるが、これまでの施行例ではスギ花粉以外のアレルゲンに新規感作される例もあり、本法のみでの制御には課題を残した。 なお、現在も小児スギ花粉症の舌下免疫療法を継続しており、スギヒノキ花粉飛散の時期から本年度の最終解析は年度を越えて継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)