2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591929
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
三田村 佳典 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30287536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香留 崇 徳島大学, 大学病院, 助教 (50464342)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 外科 / 細胞・組織 / 生体分子 / 糖尿病 / 臨床 |
Research Abstract |
前骨髄球性白血病腫瘍抑制因子(PML)は白血病において腫瘍抑制機能を有する因子として発見され、PMLが血管新生の抑制を引き起こすことがわかっている。増殖糖尿病網膜症の増殖膜など血管新生が促進されている組織ではPMLの発現低下が推定され、糖尿病網膜症治療への応用が期待される。本年度の研究成果は、 1. 徳島大学病院倫理委員会の承認ならびに患者さんの承諾を得たうえで、増殖糖尿病網膜症ならびにコントロールとして黄斑円孔・黄斑上膜症例の硝子体ならびに前房水検体72検体を採取し、ELISA法による硝子体・前房水PML濃度の測定を行った。前房水については、増殖糖尿病網膜症では0.032±0.007であったのに対してコントロールでは0.049±0.004と増殖糖尿病網膜症において有意に前房水PML濃度が低かった。また、硝子体についても増殖糖尿病網膜症では0.026±0.005であったのに対してコントロールでは0.050±0.007と増殖糖尿病網膜症において有意に硝子体PML濃度が低かった。 2.PMLとVEGFの発現レベルの相関を調べる目的で前房水・硝子体のVEGF濃度を測定した。VEGF濃度は増殖糖尿病網膜症では前房水49.2±9.33、硝子体84.6±16.1であったのに対してコントロールでは前房水7.32±3.09、硝子体3.06±1.00と増殖糖尿病網膜症において有意にVEGF濃度が高く、この結果はこれまでの報告と一致していた。また、前房水・硝子体PML濃度は有意に前房水・硝子体VEGF濃度と負の相関を示すことがわかった。 これらの結果はPMLが糖尿病網膜症の眼内において、糖尿病網膜症の主要な病因と考えられているVEGFと逆相関する形で発現が低下していることを示し、PMLが糖尿病網膜症の治療に有用である可能性を支持する結果と思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)