2012 Fiscal Year Annual Research Report
IP3受容体type2の細胞内局在に関する分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
22592072
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
増田 渉 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80295865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
自見 英治郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40276598)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | IP3受容体 / 細胞内局在 / 唾液腺 |
Research Abstract |
唾液腺細胞内でイノシトール 1,4,5三リン酸受容体(IP3R)は管腔側に局在し、これを介した細胞内カルシウムイオン(Ca2+)プールからのCa2+動員は唾液分泌において必須である。しかし現在の所、「なぜIP3Rが特異な細胞内局在を示すのか」という根本的な疑問に対する研究にまでは至っていない。我々はこれまでにIP3R type 2(IP3R2)がDT40細胞内のある局所に集中局在することを発見した。そこで今回、我々は研究課題名を「IP3R2の細胞内局在に関する分子メカニズムの解明」とし、DT40細胞をモデル系として、IP3R2が小胞体に組み込まれた後、ある別の分子がIP3R2特異的に結合し、IP3R2をある特定の小胞体部位に集中局在させているとの仮説をたて、この分子の同定を試みた。まず、野生型IP3R2を発現しているDT40細胞にのみ認められたIRAGの集中局在が、IRAGとIP3R2との特異的結合によるものであることを確実にするために、IP3R2分子内におけるIRAG結合領域の同定を試みた。前々年度、前年度までの実験から、IP3R2分子内の1541番目のバリンから1580番目のアルギニンに挟まれた40アミノ酸領域がIRAG分子との結合に重要である事が判明した。またこの領域を欠損させた変異型IP3R2をクローニングし、変異型IP3R2、IRAG、PKG1βをCOS-7細胞に共発現させ、変異型IP3R2がIRAG/PKG1β複合体と複合体を形成しない事を確かめた。本年度は、同様の事柄をIP3R1とIP3R3に対しても行い、これら2つのサブタイプにおいてもIP3R2と同じ領域でIRAGと結合することを確認した。さらにIRAGとの結合領域を持たない変異型IP3R1はIRAG、PKG1β共存下においてもPKAによってリン酸化されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)