2012 Fiscal Year Annual Research Report
β2受容体による細胞内情報伝達の組織多様性に関する研究
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22592077
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 庄司 昭和大学, 歯学部, 教授 (00111617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐川 亜希子 昭和大学, 歯学部, 助教 (70552280)
天野 均 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90212571)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | β2受容体 / アドレナリン / 破骨細胞 / 骨吸収 / 自律神経 / 骨代謝 / 骨粗鬆症 / 骨粗鬆症治療薬 |
Research Abstract |
気管支喘息治療薬として用いられている選択的β2アドレナリン受容体作動薬の光学異性体(+)(-)(±)がβ2受容体を発現する骨格筋と骨芽細胞への作用の違いを細胞レベルからin vivoレベルで明らかにした。つまり、マウスに、3種類の光学異性体β2作動薬を注射投与した。4週間後に屠殺し、遅筋繊維の多いヒラメ筋・心筋と、速筋繊維の多い長指伸筋の筋湿重量を比較した。この場合はMHC同定蛋白の発現の変化及び筋肥大は(-)体で伸張し、(+)体では作用が認められなかった。投与された直後に血圧測定し、血管平滑筋に及ぼす影響臭い手も同様に結果が得られた。一方、骨組織のμCTによる骨量測定を比較検討したところ、逆に(-)体は影響がなく(+)体投与群では、骨密度の低下が認められた。また尿中ピリジノリンを測定結果により、(+)体投与群では骨吸収が亢進していることが明らかになった。β2拮抗薬によって、骨密度増加が認められ、骨代謝に及ぼす影響も確認された。 以上の結果により、リガンドの違いにおける筋組織に見られる筋肥大作用と骨量低下作用は、光学異性体の相反関係と一致することが示唆された。従来交感神経刺激による骨代謝に及ぼす影響は、筋細胞への活性体とされている(-)体による作用が認められなかったことから直接作用が不明であったが、今回の我々の報告から骨代謝に及ぼす影響が明らかになった。また気管支喘息治療薬として使用されるβ2作動薬は(-)体に精製して生体に投与すれば、骨代謝に影響を及ぼすことなく安全に使用される可能性を明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)