2010 Fiscal Year Annual Research Report
3次元培養による疾患モデルを利用したHPV関連疾患に対するRNAi創薬の研究
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22592084
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大和 建嗣 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50174751)
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Keywords | siRNA / ラフトカルチャー / ルシフェラーゼ / GFP |
Research Abstract |
RNAi医薬を実現するためには、よいsiRNA配列(高い遺伝子発現抑制活性、低い非特異反応)の選択とsiRNAの標的臓器/細胞への効率よいデリバリー法の開発が必要である。研究代表者は癌原性ウイルスであるヒトパピローマウイルス16型の癌遺伝子に対してこの条件を満たすsiRNA配列を同定し、この配列が治療に応用できる可能性を報告した。本研究では、レポーター遺伝子を導入した単層培養と、この3次元培養の疾患モデルを作成し、siRNAデリバリー法の研究に応用する。正常と前癌病変細胞モデルとしてそれぞれhTERT不死化ヒトケラチノサイト(HDK1-T)とE6E7不死化ヒトケラチノサイト(HDK1-E6E7)を利用した。本年度は、これらにレンチウイルスを用いてレポーター遺伝子として緑色蛍光蛋白(GFP)あるいはホタルルシフェラーゼ(Luc)を導入した培養細胞(GFP発現正常ケラチノサイト,HDK1-T-EGFP;GFP前癌病変細胞,HDK1-E6E7-EGFP;Luc発現正常ケラチノサイト,HDK1-T-Luc;Luc発現前癌病変細胞,HDK1-E6E7-Luc)を分離した。これらの培養系は、E6E7に対するsiRNAの細胞増殖抑制効果の特性を評価するために有効であった。さらにこれらの3次元ラフトカルチャーにより正常および前癌病変モデルを作製した。Luc発現ラフトカルチャーは、培地にルシフェリンを添加するだけでluciferase活性の定量が可能で、今後のsiRNAデリバリー法の評価に有用であると考えられた。また、GFPは、脱核した角質層で発現が高く、その評価には注意を要する。
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Research Products
(3 results)