2012 Fiscal Year Annual Research Report
3次元培養による疾患モデルを利用したHPV関連疾患に対するRNAi創薬の研究
Project/Area Number |
22592084
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大和 建嗣 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (50174751)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | RNA干渉 / siRNA / 子宮頸癌 |
Research Abstract |
RNAi医薬を実現するためには、配列特異性の高いsiRNA配列の選択とsiRNAの標的臓器/細胞への効率よいデリバリ法の開発が必要である。研究代表者は癌原性ウイルスであるHPV16型の癌遺伝子に対してこの条件を満たすsiRNA配列を同定し、この配列が治療に応用できる可能性を報告した。本研究では、これまでレポーター遺伝子(GFP、ホタルルシフェラーゼ)を導入したHPV16 E6E7不死化ヒトケラチノサイト単層培養と、これによる3次元培養の子宮頸癌モデルを作成した。本年度は、この3次元培養を用いてカチオン性脂質よりなるデリバリ剤(Lipofectamine RNAiMAX、invivofectamine)のsiRNA導入効率を評価した。 E6E7不死化ケラチノサイトにホタルルシフェラーゼをレンチウイルスにて導入した後、コラーゲンおよび線維芽細胞による真皮相当部分の上に重層した子宮頸癌モデルを作成した。ルシフェラーゼに対するsiRNAはLipofectamine RNAiMAXあるいはinvivofectamineと複合体形成させ、ラフトカルチャー表面に重層した。48時間後にルシフェラーゼ活性をルミノイメージアナライザーで測定したところ、Lipofectamine RNAiMAXは、コントロールに対してして最大25%のluciferase抑制効果が見られた。またinvivofectamineは、コントロールに対して11%の抑制効果が見られた(p=0.02)。我々の確立した3次元培養システムは、皮膚粘膜病変へのsiRNAデリバリの評価に有用であるとともに、カチオン性脂質を主成分としたデリバリは今後の改良によってこのような病変へのsiRNA導入に応用可能であることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)