2012 Fiscal Year Annual Research Report
ケイ酸カルシウム系生体機能性セメントの開発とう蝕象牙質再石灰化能の探索
Project/Area Number |
22592118
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
児玉 臨麟 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10272824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興地 隆史 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80204098)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 硅酸カルシウム / 歯内療法 / 歯髄保護 / カリエス / 歯質再石灰化 / カルシウム / リン酸カルシウム / EPMA |
Research Abstract |
本年度に計画したケイ酸カルシウム系歯内療法用セメント材料の開発に関する研究は、研究期間中において大きな成果が得られた。 1,ケイ酸カルシウム系歯内療法用セメント材料の試作品:研究期間中において、種々の手法を用いて、様々な方面の協力を得られるながら、ケイ酸カルシウム歯内療法用セメント材料の試作品が得られた。2,試作品の理化学的性質:主な輸入品のものと比較して検討を行った。試作品の理化学的性質、生体機能性、生体親和性について、有意義な結果が得られた。3,試作セメント材料の生体効果:天然う蝕歯、人工う蝕歯に適応し、リン酸緩衝液に一定の期間で浸漬した後、試片を作成して、各種分析機による形態的、生物的な分析を行い、試作材料の生体機能的効果が確認した。結果として、試作材料の生体機能性は、輸入品とほぼ変わらないで、同程度な効果が認められた。4,覆髄効果:試作材料を用いて、ラットの動物実験を行った。試作セメント材料から放出されるカルシウム成分は、覆髄される部分に局限して高濃度に観察された。 一方、この種のセメント材料は、国際的競争が大きい一方、材料の制作に特殊な方法や機械など必要で、さらに、生態環境に用いるため、厳しい基準に合格するには、さらに時間がかかる。また、材料への添加物によって、材料の特徴とも言える生体機能性、さらに操作性などの物性について、材料の実用化に大きく影響することも開発の段階で、大きなポイントになっている。 今後、材料の生産コストの削減や、理化学的性質を向上させるための加工方法の工夫、操作性など臨床応用の展開などさらなる研究を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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