2012 Fiscal Year Annual Research Report
総義歯装着者の食生活は食事指導により改善するか?-無作為割付臨床試験による検討ー
Project/Area Number |
22592165
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
郡司 敦子 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (80170596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 統 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10267106)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 総義歯装着者 / 無作為割り付け臨床試験 / 食事調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、総義歯装着者における食事指導が、総義歯装着者の食生活改善にどのような効果をもたらすかを明らかにし、義歯装着時に行う食事指導の重要性を明らかにすることである。第1段階では、旧義歯使用時の総義歯装着者の食品摂取状況、栄養摂取量を解明し、総義歯装着者の食事状況を明らかにすることである。 平成23年度は、作成したプロトコールに従い日本大学松戸歯学部付属病院に新義歯作製希望で受診した無歯顎患者巣選択基準を満たしたすべての患者に対し、本学倫理委員会で承認を得た説明及び同意書を用いて説明を行い、同意取得のできた患者のみを被験者とした。同意が取得できなかった患者は研究から除外した。②無作為割り付け;あらかじめ作成しておいた割付表を元に同意取得後、食事指導介入群と食事指導非介入群に無作為割付を行った。③実施方法;選択基準を満たした被験者に、旧義歯使用時にアンケート調査を行った。すべての被験者に旧義歯使用時に3日間の食事記録をとり食事調査を行った。食事指導介入群は、新義歯装着時に栄養士による食事指導を受ける。 平成医24年度終了時点で、被験者は26名で、食事指導介入群は11名ドロップアウトは食事指導介入群5名、食事指導非介入群3名の合計8名であった。現在、中間解析中であるが被験者の一人は食事指導することにより、こわくて食べられないものが食べられるようになった、という感想が得られた。平成25年度も引き続きサンプリングを続ける。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、総義歯装着者における食事指導が、総義歯装着者の食生活改善にどのような効果をもたらすかを明らかにし、義歯装着時に行う食事指導の重要性を明らかにすることである。義歯装着時に、食事指導を栄養士から受けることは喜ばれるが、対象は来院患者であるために来院人数が安定してない。また、総義歯装着者は高齢者であるため、食事指導の方法を一般向けではなく高齢者向けに工夫しなければならない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、総義歯装着者における食事指導が、総義歯装着者の食生活改善にどのような効果をもたらすかを明らかにし、義歯装着時に行う食事指導の重要性を明らかにすることである。総義歯作成希望来院患者をさらに被験者に取り込み、よりわかりやすい指導方法を考えながら研究を遂行する。
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