2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592198
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
伊藤 公一 日本大学, 歯学部, 教授 (90102607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 秀一 日本大学, 歯学部, 講師 (50225942)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 移植・再生医療 / 骨 |
Research Abstract |
ラット頭頂骨に非臨界骨欠損を作製し, LIPUS 刺激を加え, 骨再生の動態をマイクロ CTおよび組織学的観察により解析した。ラットの頭頂骨に非臨界骨欠損を作製し,毎日 20分間, LIPUS 刺激を加えた。術後,マイクロ CT撮影し, 骨欠損閉鎖率を求めた。さらに,術後 28 日に組織切片を作製した。その結果,術後14日にLIPUS群の骨欠損閉鎖率が対照群より高くなる傾向を示し,術後 21,28日の両群間の閉鎖率に有意差が認められた。蛍光染色では, カルセインが取り込まれた再生骨部が, 対照群よりも LIPUS 群で多くみられた。また, LIPUS 群で対照群より多くの骨芽細胞様細胞を骨辺縁に認め, 活発な骨再生が示された。 骨再生誘導 (GBR) 法に LIPUS 刺激を併用し, 臨界骨欠損の骨再生について検討した。そこで, ePTFE,コラーゲン, 乳酸/グリコール酸共重合体メンブレン (PLGA メンブレン) およびチタン製メンブレンと LIPUS の伝播性を超音波透過法を用いて比較した。その結果, ePTFE, コラーゲンおよび PLGAメンブレンは7-16% の透過率を示し, チタン製メンブレンは 81-90% の透過率を示したLIPUS刺激とチタン製メンブレンを用いた GBR 法との併用を検討した。その結果, LIPUS 群では, チタン製メンブレン群が, PLGA メンブレン群より骨欠損閉鎖率が有意に高くなる傾向が認められた。また, その閉鎖率は非臨界骨欠損の場合よりも大きな値を示し, メンブレンの併用による効果が認められた。 以上の結果から, LIPUS 刺激は,膜性骨における骨再生を有意に促進させ, 臨界骨欠損の骨再生では, チタン製メンブレンを使用することで, GBR 法と LIPUS 刺激との併用が可能かつ有効であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)