2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜血管組織の遺伝子発現様相から効率的な歯の移動を評価する研究
Project/Area Number |
22592301
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
野田 晃司 鶴見大学, 歯学部, 臨床教授 (10148059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 芳樹 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10097321)
新井 千博 鶴見大学, 歯学部, 助教 (10460221)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯の移動 / 断続的矯正力 / 歯根膜 / 血管組織 / 強い圧迫 / 弱い圧迫 / 網羅的遺伝子解析 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
Waldo法による歯の移動の際の歯根膜組織変化(平成22年度実験結果)および血管関連遺伝子の免疫染色様相(平成23年度実験結果)から、実験的歯の移動期間を同遺伝子が圧迫側歯根膜に特徴的に発現するであろうと考えられる6時間、1日間、3日間、7日間、14日間の5群に設定した。網羅的遺伝子解析のための組織採取部位は、歯根膜圧迫が歯根膜幅径の1/3程認められ、変性組織が生じる上顎第一臼歯舌側遠心(LD)根最大圧迫領域、および圧迫程度が2/3程で、変性組織が生じない舌側中央(LC)根最大圧迫領域の歯根膜とし、各々について同等量(面積)の資料採取をLaser Micro Dissection法を用いて行った。遺伝子解析はAgilent Technologies社のRat 4×44K(Ver. 3.0/ 1 color)を用いて実験群:10、対照群:1の合計11解析を行った。実験結果は、対照群に対する実験群遺伝子の発現量をその倍数で表し、実験期間中の経時的変化として比較・評価を行った。 今回の実験結果から得られたデータは膨大であり、科研費の最終報告書にその詳細を記載する予定であるが、大凡次の点が特徴的に認められた。①変性組織を伴った圧迫歯根膜組織と伴わないものの間には血管関連遺伝子も含め多くの遺伝子発現時期およびその量(倍数)に特徴的な差が認められた。②歯の移動初期に細胞間基質の分解に関与するMatrix metalloproteinase/MM(collagenase)の発現が顕著であった。これらの実験結果から、変性組織の発現(歯の移動量)が歯根膜の再構築のメカニズム(特に硬組織のremodeling)に影響を与える可能性や歯根膜組織基質の器械的刺激に対するrapid responseが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)