2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規呼吸器感染症菌検出法の要介護高齢者への応用およびその口腔状況からの検討
Project/Area Number |
22592348
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関 みつ子 日本大学, 歯学部, 助教 (20226640)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | 感染症 / 細菌 / 高齢者 / 検出方法 / 国際研究者交流 / 韓国:米国 |
Research Abstract |
本研究では呼吸器感染症菌の迅速・精確で簡便な定温核酸増幅検出方法(Loop mediated isothermal Amplification method: LAMP法)のプライマーの開発および臨床応用について検討を行ってきた。本年度は呼吸器感染症菌として代表的な肺炎球菌感染症の臨床診断ツールとしての有用性に関して論文発表(Plos One)を行った。 さらに、同じく重要な呼吸器感染症菌である髄膜炎菌の検出法開発は、検討に必要な臨床株を国立感染症研究所の研究者(細菌第一部・大西部長、高橋主任研究官)の協力も得て順調に進展した。本年度は同検出方法について米国特許出願1件(国際共同出願;韓国のハンヤン大学、米国ミシガンのウェイン州立大学および日本大学)を行った。 本年度、韓国ハンヤン大学の研究協力者Dr Kimおよび大学院生2名を招聘、研究ミーティングおよびセミナーを行い、第5回LAMP研究会にて成果発表した。 昨年度までに行った高齢者(現在歯を有する要介護高齢者)の口腔内細菌の状況と嚥下機能との関連性に関する検討結果“現在歯を有する高齢者の口腔ケアのプランニングでは,高齢者の嚥下機能を把握し,機能低下が認められる場合、誤嚥性肺炎予防のために専門的口腔ケアが必要である”について論文発表(口衛会誌)を行った。高齢者の口腔ケアと口腔内細菌状況の関連性については現在、国際誌に投稿中である。 同じく昨年度までに行った調査(インプラント治療が施されている要介護高齢者への対応および口腔ケアの問題点の抽出)から、“高齢者介護の現場ではインプラントの口腔ケア等に関する知識の不足,入所前の歯科情報が少なくインプラントの有無が不明などの問題があり、今後は介護施設入所前の高齢者の歯科情報の把握、歯科医療従事者から介護者への口腔ケアに関する教育等が必要”との結論を得、論文発表(老年歯誌)を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)