2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592428
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
神戸 美輪子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (70300316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 和美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (40290358)
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (00259194)
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Keywords | 潜在看護師 / 復職 / 教育プログラム / 研修 |
Research Abstract |
本研究の目的は、潜在看護師が医療現場に復職するための実際的で有効な復職教育プログラムを構築することである。今まで行ってきた(1)復職教育についてのグループインタビュー調査,(2)看護師個人を対象とした質問紙郵送調査,(3)病院看護部を対象とした質問紙郵送調査の3つの調査から得られた結果をもとに、平成23年度は潜在看護師復職研修の現状と課題について分析を加えた。その結果、(1)看護師は、潜在期間が長期になると直接生命に関わる技術や安全に関わる技術項目で自己評価が低下している。(2)看護管理者が潜在看護師・新人看護師それぞれに求める技術レベルをみると、電子カルテに伴う技術以外の全ての項目で、潜在看護師に求める技術レベルは有意に高く、復職すれば即戦力として現場から期待されていることが伺えた。また潜在看護師の復職研修はほぼ全ての病院看護部が必要と回答していたが、実際に行っていないところもある上、研修日数は最多が1日間と短期間で、扱われる内容も新人看護職員研修に比較して乏しいものであった。(3)グループインタビューでは、復職研修は潜在看護師同士の情報共有など、復職へ向けての知識や技術の再確認だけではない、ピア・エンパワメント機能があることも抽出され、復職研修を受講することで自己効力を高めることが復職につながることが示唆された。これらの3つの調査結果から、病院看護部で現在一般的に実施されている復職研修の課題を明らかにし、専門家複数名の意見を聴取した上で、潜在看護師の復職教育プログラム案を立案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、平成22年9月に看護師・潜在看護師へのグループインタビュー、平成22年7月~12月に看護師個人を対象とした質問調査、平成22年11月~平成23年4月に病院看護部を対象とした質問紙調査を計画通り実施した。平成23年度にはこれらの3つの調査結果からの分析から、現在復職教育プログラム案の立案に至っており、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
作成した復職教育プログラムを潜在看護師に実施し、評価を行う。具体的には、現在行われている内容で復職研修を受講者(コントロール群)と今回立案した教育プログラム受講者(介入群)で、研修受講前後の調査を行い、比較検討する。
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Research Products
(2 results)