2011 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中予防医療におけるドック診療と外来診療の看護活動連携プログラムの構築
Project/Area Number |
22592442
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
山本 直美 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (70305704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登喜 和江 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (00326315)
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (40379459)
矢田 眞美子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10239783)
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Keywords | 脳卒中予防医療 / 無症候性 / 生活の質 / 看護活動 |
Research Abstract |
(平成23年度の重点目標) 平成23年度の研究活動の主たる目的は、無症候患者脳血管障害患者(無症候性患者)のネットワークをはかり、無症候性患者の研究参加によるデータ収集から無症候性患者の健康生活の質(QOL)を明らかにすることであった。 (研究データ収集・分析) 当初の予測ほどWebサイトからのネットワークは広がりにくい状況であった。そのため病院施設の協力の基に研究協力患者からのデータ収集を実施した。現在までに8名の研究対象者からの聞き取りを完了している。逐語録データの分析は現在進行中である。データの特徴に偏りがあり(年齢70歳以上・女性・自然経過観察)今後は、多様な治癒方針の患者からのデータ収集に努力する必要がある。 また、1事例ではあるが、脳出血の経験から経過観察中の検査で未破裂脳動脈瘤(2個)の診断を受け患者の体験に遭遇した。2重の脳疾患と戦う患者の体験はこれまでの患者とは幾分違いがあると思われた。近々に分析が完了するため、この事例に関しては、平成24年10月「脳神経看護研究学会」での発表を予定している。 今後も随時、分析の洗練に努める必要がある。 (今後の方向性) (1)無症候性患者のデータ収集・分析の継続。対象者の特性にバリエーションが出るように選出する。 (2)Webサイトの構成の見直し。脳卒中予防看護も含めて脳卒中ケアの枠組みを検討する。無症候性患者のデータの更新を検討する。 (3)看護活動システム構築に向けて現在脳卒中看護の前線にいる脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を連携研究者に含み、脳卒中予防医療における看護活動の実践を具体的に検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
無症候性患者からのデータ収集は現在までに8名である。しかし、そのほとんどが70歳代の高齢者であり、しかも自然経過観察の女性患者、とかなり偏った対象データとなっているため。 協力施設の拡大とホームページの内容再検討。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、脳卒中予防医療における看護活動の人材は健診や外来看護師にゆだねており、その看護活動には一定に認知されたものはないと思われる。本研究活動を通じて、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師との交流があり、活動の幅に広さを再確認した。それは脳卒中予防医療における認定看護師の活動の場の拡大が期待できる。今後は、認定看護師との連携も含めて看護活動の実践的システムを進めていく方向を模索している。そのために研究連携者に認定看護師を含めるとことする。
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