2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域における糖尿病保健指導のためのエンパワーメント尺度の標準化のための基礎的研究
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22592540
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
織田 初江 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10303281)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖尿病 / エンパワーメント / 保健指導 / 地域看護 |
Research Abstract |
平成19年度から21年度までの間に尺度項目の候補として取り上げた36項目に加えて、新たに尺度項目の候補として6項目を加えて42項目からなる質問紙調査を行った。2市町の協力の下、3,385名(A町480人、B市2,905人)に調査票を郵送し、1,225人(A町210人、B町1,015人)から回答を得た(回収率36.2%)。これら回答者の内、健診データの提供に同意を得られた者は860人(70.1%;A町156人、B町704人)であった0 現在までの時点で、健診データと検査データとのリンケージを終えているのはA町の対象者156人である。分析の第一段階として、A町の209人中、質問項目に未記入がない者176人を分析対象として、尺度項目を検討した。天井効果、フロア効果を検討した結果、3項目が削除され39項目が尺度候補として抽出された。尺度が何因子構造になるかを調べるため、主因子法により説明された分散の合計の初期の固有値の変化を吟味した結果、固有値の変化から3因子構造が妥当と考えられた。そこで、3因子構造を仮定して、主因子法・Promax回転による因子分析を行った。その結果、39項目すべてで因子負荷量0.4以上を示すことを確認した。回転前の3因子で39項目の全分散を説明する割合は63,6%であった。 3因子を構成する質問項目の内容から、第1因子を「運動」、第2因子を「栄養」、第3因子を「認識」とした。 因子分析で得られた結果から、3つの下位尺度を設定し、下位尺度の内的整合性を検討した。「運動」下位尺度は12項目でα係数は0.958、「食事」下位尺度は17項目でα係数は0.946、「認識」下位尺度は10項目でα係数はα係数0.931といずれの下位尺度も高い内的整合性を示した。39項目中、1項目にのみ削除した場合α係数が0.001上昇する項目があったが、B市分を加えて再度検討を深める予定である。
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