2010 Fiscal Year Annual Research Report
保育者の認知的スキルを強化する虐待予防・支援技術向上プログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
22592566
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
岩清水 伴美 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (60516748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 みちえ 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (50300166)
三輪 眞知子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (10320996)
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Keywords | 認知的スキル / 虐待予防 / 支援技術 / 保育者 |
Research Abstract |
保育者を対象者として、虐待対応にかかわる関係者が協働した虐待予防、支援技術向上プログラムの開発と評価を行うことを目的として研究を行った。1年目は保育者の認知的スキルに働きかける虐待予防、支援技術向上教育プログラムの開発を行うため、文献検討、研修会の企画、ファシリテーターの養成、教材開発に取り組んだ。 K市をモデル地区とし、K市の保健師を中心に要保護児童地域推進協議会メンバーや保育者への事前調査をとおして研修への意見を聴取した。保育者研修の場で実施した「子ども虐待への対応の実態と困難の調査」(自記式質問紙)の結果(回答者33名、回収率94.3%)は、虐待ケース・疑いのケースにかかわった者は69.9%であった。対応で苦慮していることは、(1)親が心を開かない、なかなか話ができない等親との関係の取りにくさ(2)被虐待児への対応は、安心感を持ってもらえる雰囲気がづくり、自己肯定感をもたせる方法等であった。 文献検討、調査結果等を参考にし、親支援・子支援の方法を保育現場で実践できる具体的内容を事例から考えるよう、教材を3事例作成した。また、事例検討をする際にはファシリテーターが必要なため、K市から3名の保健師を外部研修に派遣し養成を行った。ファシリテーターと協働で、研修会内容を(1)虐待の早期発見をするために(2)虐待による子どもへの影響(3)親への支援方法(4)子どもへの支援方法(5)事例検討による早期発見、支援方法の具体策とした。(研修主催のK市保健予防課、保育者の主管課幼児教育課から研修内容の承諾を得た)
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