2012 Fiscal Year Annual Research Report
保育者の認知的スキルを強化する虐待予防・支援技術向上プログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
22592566
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
岩清水 伴美 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (60516748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 みちえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (50300166)
三輪 眞知子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (10320996)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 認知的スキル / 虐待予防 / 支援技術 / 保育者 |
Research Abstract |
保育者を対象者とした、子ども虐待に関する知識を深め、虐待の早期発見・予防や親子への支援力を高めるための教育プログラムを開発し47名の受講者に実施し(平成23年度)、今年度は教育プログラム評価の分析等に取り組んだ。教育プログラム受講前、受講直後調査とも有効であったものは39名、有効回答率83.0%であった。 虐待の知識について、子どもに現れる様子(最高得点22点)は、受講前の平均12.2点から受講直後の平均18.2点であり平均6点向上していた。保護者に現れる様子(最高得点8点)は、受講前の平均5.1点から受講後の平均6.8点であり得点は向上していた。虐待の知識は全員の得点が維持又は向上した。虐待対応の意識については、子どもへの対応の意識(最高48点-最低12点)では、受講前の平均35.9点から受講直後の平均37.3点に向上していた。得点向上者は13名(33.3%)であった。受講直後では、12項目のうち「子どもの良い行動を誉める」「子どもにキレそうになっても落ち着きを維持できる」「子どもに望ましい行動を教えることができる」の3項目は平均点が低下していた。虐待防止活動の意識(最高70点-最低14点)では、受講前の平均41.5点から受講直後変化がなかった。得点向上者は30名(76.9%)であった。 教育プログラム作成過程において、要保護児童対策地域協議会メンバーや保育者への聞き取りを行い、保護者や子どもへの対応の仕方を中心に内容を作成した。具体例の利用やロールプレイなどより実践的な内容に取り組んだことが、保育者の実践姿勢の振り返りや今後取り組みたい具体策や子どもへの関わり方がイメージ化できた。また、保育者が事例検討において虐待発見の視点や対応の仕方を関連づけ実践的な学びができた教育プログラムであった。この結果をモデル市に対し研修会により地域での虐待予防の提案を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)