2010 Fiscal Year Annual Research Report
女子大生の睡眠と自律神経動態の解析による健康づくり支援のための研究
Project/Area Number |
22592568
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
毛受 矩子 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (60342193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 嘉朗 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (40047204)
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Keywords | 生活習慣 / 自律神経動熊 / メンタルヘルス / 女子大生 / 健康づくり支援 / 睡眠障害 / 起立性調節障害 / 月経前緊張症 |
Research Abstract |
今や生活習慣は年々深夜型化してきており、その結果、睡眠不足による不定愁訴(自律神経系の不具合によると推測される)は乳幼児期から生じている。青年期にある女子大生も同様である。本研究の目的は、次世代を生み出す母性としての可能性のある女子大生を対象として、深夜型化した生活習慣による睡眠障害とメンタルヘルス、および自律神経動態の不調の関連性を明らかにすることを目的とした。併せて、女子大生への健康づくり支援として生活習慣改善への関心度を向上させる携帯電話の利活用による取り組みを開始している。 第1段階の調査票結果では、以下の点が明らかになった。生活習慣の中で振り返り調査項目が(1)就寝時刻では小学生時代は午後10時にピークがあったが、中・高校生時代では午前0~1時と急激に深夜型化していた。(2)朝食を欠食するものが、小学生時代は約15%であったが、中高校時代では約30%弱であった。(3)運動は毎日運動しないものが小学生時代は40%であったのが、中高校生時代には約60%となっていた。(4)現在の月経は不規則が約40%弱あり、強い月経前緊張症は30%強あった。(5)自律神経系の不調によると推測される不定愁訴としての起立性調節障害症状を訴えたものが調査回答者357名中120名(33.6%)であった。思春期を越えた青年期に至っても起立性調節障害症状である「たちくらみ、めまい、嘔気、動機、午前中の調子が悪い等」の不定愁訴を強く訴えるものが多い事が明確になった。現在これらのものを自律神経動態として連続血圧、心拍数、心電図等計測を行う中で生活習慣の悪化による睡眠障害とメンタルヘルス、および自律神経動態の不調との関連性を解析中である。今後、継続してデーター数の拡大を図りながら検証を加えていきたい。同時に携帯電話による生活習慣確立に向けての健康支援活動を継続していきたい。
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Research Products
(3 results)