2011 Fiscal Year Annual Research Report
女子大生の睡眠と自律神経動態の解析による健康づくり支援のための研究
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22592568
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
毛受 矩子 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (60342193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 嘉朗 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (40047204)
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Keywords | 女子大生 / 不定愁訴 / 睡眠障害 / 生活習慣 / 自律神経動態 / 携帯電話 / 健康支援 / 精神衛生 |
Research Abstract |
子ども期から青年期の生活習慣は年々深夜型化してきている。青年期にある女子大生の生活習慣の中でもとりわけ睡眠不足による不定愁訴も増加傾向にある。 本研究の目的は、女子大生について、深夜型化した生活習慣による睡眠障害とメンタルヘルス、および自律神経動態の不調の関連性を明らかにすることにある。併せて、携帯電話の利活用による女子大生への健康づくり支援が、上記の健康改善にどのように寄与できるかを確認することにある。そこで、研究計画1年目の計画に加えて2年目は趣旨説明後の同意の得られた調査対象者及び計測対象者の増加と解析を実施した、(1)女子大生を対象として睡眠を含む生活習慣及びODに関するアンケート調査の対象者の増加と解析を実施、(2)自律神経動態計測として、体位変換の連続測定と自律神経動態との関連性を経時的に明らかにする、また連続測定の解析結果と調査票にある愁訴との関連性を検討、(3)自律神経動態計測に併せて睡眠計測を実施、(4)また趣旨に同意の得られた対象者に携帯電話による健康支援方法「健康生活ナビ○×ノート」のシステム利用開始の準備を行った。以上の取り組みでの結果は以下である。(1)生活習慣調査から(1)睡眠時刻の深夜型化、朝食抜き、運動不足が多く見られた、(2)自律神経系不調であるOD症状の有は全体の32.6%あり、またOD有無と男女間では有意の差があり、また(3)OD症状と睡眠尺度(EES・PSQI)、またODと精神衛生(GHQ)、自己効力感(GSES)との有意の差も認められた。次年度計計画で(1)自律神経動態計測データー、睡眠計測データーとの解析を含め、女子大生の健康課題が明確化されると期待できる、また併せて携帯電話による健康支援を始動し効果評価を検証していきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進展しているが、(1)携帯電話の利活用による健康支援システムのSメーカーとの契約が企業側の理由(健康づくり部が不採算領域として健康支援システムを閉鎖した)で携帯支援システム利用契約を中断した経緯がある。そこで現在の新システム企業部「健康生活○×ノート」始動に時間が費やされていたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
第1段階で実施した女子大生に対する調査票「睡眠を含む生活習慣及とODに関するアンケート調査」の中で同意の得られた対象群に、第2段階として昨年度自律神経動態計測に併せて睡眠計測を実施したが、今後睡眠計測のデーター数を増加し、データー解析を深めていきたい。併せて両者との関連性の解析を行っていく。また携帯電話による健康支援の評価の解析を行う。
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Research Products
(1 results)