2012 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症とその家族への心理教育による相乗効果の研究
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22592598
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
内山 繁樹 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80369404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若狭 紅子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10279705)
塚田 尚子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50589835)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 心理教育 / リカバリー / 統合失調症 / 家族心理教育 |
Research Abstract |
IMR終了後の効果の持続性については,同研究チームでQOLや自己効力感の改善,2年経過後ではGAF,PAM13-MH,LSSの改善が見られた。さらに追跡調査で効果の持続性について,当事者の語りを質的に検討するためにIMRプログラム終了後における当事者の変化,現在の生活への影響等の効果の持続性についての検討を行った。 対象は,IMR終了後2年~2.5年経過後の15名を対象とし,IMR終了時のリカバリーゴールの達成状況,現在の各モジュールの主体性・疾病自己管理への有効性,将来への希望やリカバリーゴールについて半構造化面接を行った。 結果,IMRの効果の持続性として8つのカテゴリー【自信を持てる】【ストレス予防と対処の工夫】【続く症状や問題への対処と工夫】【人と関わる重要性を実感】【大切にする居場所】【再発予防の取り組み】【希望や願いをもつ】【目標に向かう意欲と努力】が抽出された。これらのカテゴリーは,その人らしく自ら望む生き方を追究するリカバリー理念と一致するものであり,具体的な目標をたてながら前に進む努力により,将来への希望や願いを持ち,再発予防への取り組みを続けていることが明らかになり,IMR終了後も継続されていたと考えられる。IMRの効果の持続性として自己効力感の改善,ソーシャルサポートの改善,希望や願いの増大が得られ,リカバリーゴールに向けての主体的な進歩が得られた。 また当事者家族へのFPEについては,7名の家族にプログラムを実践し,生活困難度,家族機能,自尊感情,精神的身体的健康状態の評価と半構造化面接を行った。生活困難度では実施後に当事者に対するエネルギーの使い方が減少(p<.01)した。家族は,周囲の支援を求められにくく孤立化しやすいが,体験の共感や苦労の分かち合いを通して役に立つ情報や対処の共有化,家族同士のねぎらいや心理的サポートの実感が得られていた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)