2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域女性の尿失禁予防における効果的セルフケアの探究
Project/Area Number |
22592627
|
Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
土屋 紀子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (90248758)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 健康女性の潜在的健康課題 / 女性の尿失禁発症率 / 女性の尿失禁タイプ / 尿失禁と生活習慣関連要因 / 尿失禁予防の運動効果 / 尿失禁と羞恥心 / 尿失禁と生活の質(QOL)の関連性 / 尿失禁のエンパワーメント策 |
Research Abstract |
女性の尿失禁は地域に潜在した健康課題であり、生活の質を低下させる一要因である。そこで本研究では、女性に多い腹圧性や切迫性尿失禁からの回復支援に関して実験的アプローチを行い、尿失予防のためのセルフヘルスプロモーション確立へ向けた基礎資料を得ることを目的に実施する。 本年度は、健康女性で腹圧性か切迫性または両者の尿失禁を自覚する者35名(平均年齢63.6±10.1歳)を対象に、1)膣引き締め運動、2)尿失禁日誌記録および3)運動負荷の介入を毎日、4か月間実施した。運動負荷は、1)15分間の花笠ダンベル体操(花笠ダンベル群)、2)15分間のジョーバ型ロボット運動(ジョーバ群)、あるいは3)歩行(3万歩程度/1週間)の中から選択させた。評価は、1)尿失禁発症率、2)身体的特徴(体重、体脂肪率、BMI,骨格筋組成、骨密度、猫背率)、3)ICIQ Short FormとKHQ質問紙、4)Phenomenology手法の面接インタビュー、とした。 その結果、ジョーバ群と花笠ダンベル群に体重の明確な減少が認められ(p<0.02)、尿失禁発症率も減少する傾向を示したが統計学的に有意な変化ではなかった。本研究では、膣引き締め運動にバイオフィードバックによる骨盤底筋運動を実施したところ、介入前に比べて介入4ヶ月後には約2倍の引き締め運動が観察されたものの有意差は認められなかった。また、他の身体的特徴と尿失禁発症率の関連性、質問紙票などに介入の効果傾向が認められたが、統計学的に有意なものではなかった。面接インタビューから、1)体調自己評価の効用、2)運動励行意欲支援効果、3)尿失禁セルフケア能力育成効果、4)社会活動快活化、5)バイオフィードバック骨盤体操効果、6)セルフエンパワーメント力育成、が確認できた。以上より、尿失禁予防には運動励行、体重調整、持続的セルフケアが有効であることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)