2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経因性疼痛における新規Kチャネルと交感神経の役割に関する研究
Project/Area Number |
22600013
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
山本 悟史 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (60220464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 康一 兵庫医療大学, 薬学部, 助教 (30274848)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 神経因性疼痛 / 脊髄後根神経節 / K+チャネル / 熱 / 交感神経 / アドレナリン受容体 |
Research Abstract |
目的:「末梢神経傷害が交感神経節後細胞の発芽を誘起し,その軸索が脊髄後根神経節神経細胞(DRG神経細胞)に到達している」という事実が報告されている.本研究では,「交感神経終末から放出されたノルアドレナリン(NA)がDRG神経細胞に作用することで神経因性疼痛が発生する」と仮説を立て,神経因性疼痛の発生に関与している可能性がある「熱感受性の新規Kチャネル(Kheatチャネル)」に対してNAがどのように作用しているのか,について検証する.本年度は,「NAの作用によってDRG神経細胞の興奮性が,特に神経因性疼痛モデルにおいて増加する」ということを「NAによるTRPV1受容体の増強作用」について調べる. 方法:Kheatチャネルを発現しているDRG神経細胞を用いて,TRPV1受容体の活性化によって発生した電流(ITRPV1)を,パッチクランプ法で測定し,これに対するNAの作用を調べた. 結果:1)ITRPV1の記録:DRG神経細胞を熱刺激すると,多くの細胞において、「Kheatチャネルの活性化による電流(IKheat)」と「TRPV1受容体の活性化による電流(ITRPV1)」が混在した膜電流が観察された。殆どの場合、IKheatが大きく,ITRPV1はマスクされていたため,ITRPV1のみを記録するためにはKheatチャネルを抑制する必要があった。また,ITRPV1のみを発生する細胞は非常に数が少なかった。2)ITRPV1に対するNAの作用:1)に記載したように,ITRPV1のみを発生する細胞は小数であったこと,ITRPV1はIKheatにマスクされて観察が困難だったこと,によりNAの作用を検証するには効率が悪く,十分な検証を行うことが出来なかったため,引き続き実験を継続している.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)