2010 Fiscal Year Annual Research Report
横浜における異文化表象に関する研究とその展示・教育普及のあり方
Project/Area Number |
22601008
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
井上 由佳 文教大学, 国際学部, 講師 (90469594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎野 信雄 文教大学, 国際学部, 教授 (50206041)
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Keywords | 異文化表象 / ミュージアム / 横浜 / 日本文化 / 教育普及 |
Research Abstract |
本年度の研究活動は、横浜における異文化表象に関する既存の研究ならびに関連情報を、本研究に参加するメンバーの間で共有していくことを主眼に置いた。本研究への参加者は大学に籍を置く研究者以外にも、神奈川県立歴史博物館や日本郵船歴史博物館といった横浜を本拠地とする公私立のミュージアムの学芸員、研究員や県の財団法人職員などを中心に構成されている。研究の目的にあるように、普段はなかなか横のつながりを持てない組織・機関間のネットワーク構築することが狙いとして挙げられ、このような多種多様な立場のメンバーが一つの研究テーマのもとに集い、情報交換・共有を進めていくことは意義深いことである。また、アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC)からのメンバー参加と協力もあり、日本研究に従事するアメリカ・カナダの大学院生を中心とした留学生にも研究会に参加してもらう機会も得られた。このように、本年度の成果の一つとして、様々な視点と専門知識を持ち合わせたメンバーの間で知識・情報を共有し、研究テーマについて幅広く議論していく体制を築くことができたことを報告しておきたい。 研究会は二ヶ月間の準備期間を経て、2010月6月よりほぼ月1回のペースで2011年3月までに合計7回開催された。テーマは「日本美術の発展と外国の関わり」「古写真から検証する明治期における日本文化表象」「横浜の歴史遺産からみる明治・大正期の外国文化」などであり、外部講師による講演をはじめ、研究会に参加するメンバーからの発表が行われ、活発な質疑応答がなされた。 次年度以降の目標としては、さらに研究成果を共有し、研究テーマに関する議論を発展させていくとともに、共有された知見をいかに展示ならびにミュージアムの教育普及事業として一般市民に公開していくのか、その具体案と方策について検討していく予定である。
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