2010 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアとの協働による神奈川県産動物資料の整備と公開に関する研究
Project/Area Number |
22601014
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
加藤 ゆき 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 学芸員 (70342946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広谷 浩子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (10205099)
大島 光春 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (40260343)
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Keywords | 博物館資料 / ボランティアとの協働 / 資料製作プログラム / 資料収蔵システム |
Research Abstract |
本研究は、「ボランティアとの協働による博物館資料の製作システムの開発」および「製作した資料およびその付随情報の公開手法の検討」を行うことを目的として、本年度は下記の項目について研究を行った。 1. 先進館への視察および現状の把握 博物館における資料製作の現状及びボランティアとのかかわり方について、先進館の視察を行った。結果、担当職員はもちろんだが、「核」となるスタッフが精力的に活動している館ほど、標本作製・収集が組織的に進んでいることが明らかとなった。スタッフの身分は常勤職員をはじめ、非常勤職員やボランティアなどさまざまであった。 2. 資料製作ボランティアの養成とシステムの検討 1の事例を受け、当館でも「核」となるスタッフを養成するべく、7月に「資料作り講座」を開催したところ、受講者10名のうち4名がボランティアとして登録、年度末までにのべ94日の活動を行い、200点以上の資料を製作した。また、スキルアップのための研修会を5回行い、ボランティア候補の大学生も含め、毎回10名以上の参加があった。活動は、ボランティアと意見交換をしながら、各自の都合に合わせ、テーマを持ってすすめており、順調である。そのため、次年度以降も入門講座を実施し、新規のボランティアを養成するとともに、すでに活動しているボランティアのさらなるスキルアップの研修会も計画する予定である。 3. 公開に向けた付随情報及び画像の収集・整理 資料製作時に、各部位の計測値を記録し、資料情報として当館の資料収蔵システム(Musetheque)へ登録した。また、平成24年度開催予定の企画展に向け、資料作製時に画像(写真・動画)を撮影、整理を行った。
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