2012 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアとの協働による神奈川県産動物資料の整備と公開に関する研究
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22601014
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
加藤 ゆき 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70342946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広谷 浩子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (10205099)
大島 光春 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (40260343)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 博物館資料 / ボランティア / 協働 / 資料作製 / 展示 / GBIF |
Research Abstract |
本研究は、「ボランティアとの協働による博物館資料の作製システムの開発」および「作製した資料およびその付随情報の公開手法の検討」を行うことを目的として、本年度は下記の項目について研究を行った。 1.博物館資料の公開と活用 前年度までにボランティアとともに作製した博物館資料を活用し、企画展「博物館の標本工房」で資料の展示を行った。展示は、出来上がった資料をただ並べるのではなく、資料の出来上がる過程や由来、ボランティアとのかかわりを重視する内容とし、資料の解説ラベルでは、種名や標本の形態のほか、性別や年齢、採集地といった付随情報も併せて紹介した。さらに、関連行事として、資料に直接触れることができるハンズオンを重視した子ども向けの講座や、博物館関係者による講演会、ミニレクチャーなども実施した。来館者へのアンケートから、普段は見ることができないバックヤードで行われている標本作製の過程やボランティア活動に対する関心の高さがうかがわれた。 また、作製した標本の付随情報は、博物館の資料収蔵システムに登録後、GBIF(地球規模生物多様性情報機構)にデータを提供、Web上での公開をすすめた。 2.資料作製ボランティアのための手引書の作成 ボランティアと協働で、鳥類の資料作製の手引書を作成した。手引書には、資料の作製方法や収蔵方法をはじめ、作業を行う際に気をつけなければならない衛生対策、たとえば人獣共通伝染病とその防除方法、適切な服装についてなども、獣医師監修によりまとめた。この手引書は、ボランティアの活動にあたり必携となるもので、非常に好評である。そのため、哺乳類に関する手引書も作成予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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