2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体膜類似構造を有する生理活性物質の動的挙動の解明
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22603008
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
中村 和彦 神奈川大学, 付置研究所, 研究員 (50286647)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 天然物化学 / 生理活性物質 / 炎症惹起物質 / プロテインキナーゼC / 海洋生物 / 植物成分 / メラニン生成阻害 / 生理活性発現機構 |
Research Abstract |
生体膜類似構造を有する生理活性物質である、海洋生物ウミケムシ由来の炎症惹起物質コンプラニンの詳細な機能解明を目的として研究を進めた。ウミケムシからは微量成分ネオコンプラニンA及びBも単離されているが、これらは主要成分であるコンプラニンよりも、僅かであるが炎症惹起のメカニズムであるPKC活性が高い。これは水溶液中のミセル形成能に由来するとあると推定し、周辺化合物とその生理機能や溶液構造について調査を行った。この結果、PKCの活性化においてC2ドメインのホスファチジルセリン結合部に生成したミセルが相互作用することを前提とすると、矛盾のない作業仮説が成立することが考えられた。これまでの研究より、ミセル形成の原因である生体分子の自己認識について、アルツハイマー症原因タンパクであるアミロイドβで評価系を樹立しており、その実験系の適用についても検討を行い、モデル分子の設計を行った。 一方、植物成分からメラニン生成阻害物質の探索をおこなった結果、食品用ハーブであるタラゴンから二種の三重結合と共役不飽和系を有する2種のカルボン酸アミドを得ることに成功している。またこれらは不飽和結合とアミドの存在などコンプラニン類と構造的に強い類似性を有しており、同様に溶液中で生体膜類似の会合体を形成する可能性および、生体膜認識タンパクとの相互作用などの生物機能が考えられる。これらの生理活性物質の活性発現機構について、膜への相互作用に着目した統一した見解について検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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