2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22610006
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
平野 吉直 信州大学, 教育学部, 教授 (40293534)
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Keywords | 野外教育 / 中1ギャップ |
Research Abstract |
(1)学習プログラムの開発と実施 平成22年度に実施した学習プログラムの検証と成果等を踏まえ、再度23年度の実施内容等を検討し、国立信州高遠青少年自然の家において、大学院生10名程度の指導補助者とともに、2校の集団宿泊活動におけるコミュニケーション学習プログラムの指導に当たった。 (2)学習プログラムの成果分析 コミュニケーション学習プログラム直後に実施する生徒へのふりかえりシートの内容を整理し、生徒に及ぼしたプログラムの成果を分析するとともに、プログラムの成果に関して、引率教員へのインタビュー調査等を実施した。 (3)評定尺度の開発 中1ギャップを乗り越える力を測定する調査用紙を作成するため、プログラム実施中学校の教員22名を対象に、中1ギャップを克服できる生徒の具体的な特徴や行動について予備調査を実施した。予備調査で収集した具体的な特徴や行動の項目を精選し、36項目からなる「中1ギャップを乗り越える力調査用紙」を作成した。 平成23年度に学習プログラムを実施した2校の中学校1年生約130名を対象に、「中1ギャップを乗り越える力調査用紙」をプログラムの実施前後に実施し、プログラムの成果を分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の当初の研究計画に沿って、(1)学習プログラムの開発と実施、(2)学習プログラムの成果分析、(3)評定尺度の開発について、ほぼ実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果を踏まえ、中1ギャップの解消に向けたコミュニケーション学習プログラムを確立し、国立信州高遠青少年自然の家において2つの公立中学校1年生を対象にした指導を実施する。 平成23年度に作成した評定尺度による測定を学習プログラム前後に実施するとともに、生徒のふりかえりシートの記述や引率教員へのインタビュー調査をとおして、学習プログラムの成果を分析する。また、平成23年度までの研究結果等を日本野外教育学会で発表する。
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