2011 Fiscal Year Annual Research Report
現代の子どもの精神や行動の発達のアンバランスさの解明と環境要因の影響の検討
Project/Area Number |
22610008
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
郷間 英世 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40234968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 裕美 花園大学, 社会福祉学部, 教授 (10294266)
池田 友美 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (70434959)
落合 利佳 大阪大谷大学, 教育福祉学部, 准教授 (80435304)
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Keywords | 子どもの発達 / 発達の遅れ / 発達のアンバランス / 描画発達 / 発達障害 / 環境要因 |
Research Abstract |
現代の日本の子どもの発達について、1)最近50年間の発達の検討、2)外国の子どもとの比較、3)社会性の発達の指標の作成と子どもの評価、について行っている。平成23年度は 1)に関しては、22年度に分析した研究成果を論文にまとめて「1954,1983,2001年のK式発達検査の標準化資料から検討した最近の子どもの発達像」として、日本小児神経学会誌に投稿し現在査読中である。なお、内容の多くは9月の大阪小児科学会の特別講演で発表した。また、それと並行して平成24年度刊行予定の「新販K式発達検査法:発達のアセスメントと支援」の著作のなかの「最近の子どもは以前の子どもに比べて発達が遅れてきているか」という章を執筆した。 2)では、海外の子どもの発達研究として、2010年にナイジェリアの子どもの生活習慣や描画発達の調査を行った資料を分析中である。この結果人物画は5歳を過ぎるとその国の文化や習慣の影響を受けるということが推測されたが最終的な結論」はまだ出ていない。 3)に関しては、保育園幼児に対して、新版K式発達検査・人物画描画検査・SM社会生活能力テスト・描画発達テスト、家庭での生活習慣などの調査を行った。その一部の生活習慣については、京都教育大学紀要に「保育園に通う幼児の生活習慣の検討」として報告した。結果の内容として、朝食を食べないことのあるもの9.4%、テレビやビデオを4時間以上みる児が11.0%、23時以後に就寝するもの8.5%と、生活習慣に問題を示すものが多いというものであり、保護者は、子どもの気になる点として、「こだわりが強い」、「落ち着きがない」「集中力がない」等をあげていた。来年度はさらに分析をすすめ、知的発達や社会性や行動の発達との関連を分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的である、現代の日本の子どもり発達について、1)最近50年間の発達の検討、2)外国の子どもとの比較、3)社会性の発達の指標の作成と子どもの評価、について行う計画であった。1)3)に関しては、ほぼ計画通りに進んでいるものの、2)が少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的である、現代の日本の子どもの発達について、1)最近50年間の発達の検討、2)外国の子どもとの比較、3)社会性の発達の指標の作成と子どもの評価、について行う計画であった。1)3)に関しては、ほぼ計画通りに進んでいるものの、2)が少し遅れている。そこで2)は少し計画より縮小し、3)に関しては当初の計画である幼児のみでなく学齢期のデータもとれそうなので、3)を少し計画より膨らませて、学齢児も対象に加えて、年齢を拡げて子どもの発達を検討していくこととしたい。
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Research Products
(9 results)